...「空の空なるかな総て空なり」って諺があるだろう...
有島武郎 「かんかん虫」
...一体宇宙に関する諸問題を総てただ一人の力で解決しようというのは無理な話である...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...新聞の材料は総て自分が供給する様な話をする...
石川啄木 「病院の窓」
...クリステイーの『奉天三十年』には日清戦争当時のことについて「若し総ての日本人が軍隊当局者のようであったなら...
石原莞爾 「戦争史大観」
...人間総ての要求は...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...もう総てがよく解つてゐましたので...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...又雑婚が盛んになって総ての犬が尽く合の子のカメ犬となって了ったように...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...昨夜蠅男を糸子の邸に誘い込んだのも総て帆村の計略だった...
海野十三 「蠅男」
...総ての不治の創の通りに...
オイレンベルク Herbert Eulenberg 森鴎外訳 「女の決闘」
...「総ての知識は終局に於て神性からの...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...あの総てが中屋敷であった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...総てが仮名文で、漢籍を読む力では実にばかばかしいものであったが中段が得たいばかりに、腹の中では笑いながらもその教えを受けた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...――総ての楽、総ての自由は尽(ことごと)く余の身より奪ひ去られて僅かに残る一つの楽と一つの自由、即ち飲食の楽と執筆の自由なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...ふしぎと調和されてくる総ての動物的な...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...総ての物が灰色になつて...
森鴎外 「追儺」
...総てこの調子でうっかり手が出せなかった...
山本笑月 「明治世相百話」
...ブルジョア意識の総ての者を...
横光利一 「新感覚派とコンミニズム文学」
...総ての生活の楽しみを運命的に奪はれてゐる男...
横光利一 「マルクスの審判」
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