...総ての意味に於て巨人たるものは...
石川啄木 「葬列」
...総てを自己の理想の表現のために枉(ま)げておる有様である...
石原莞爾 「戦争史大観」
...総ての職業を通じて一貫しているは同一任務の機械的反覆であって...
内田魯庵 「駆逐されんとする文人」
...先ず第一に自然科学者乃至高級技術家(テヒノローゲン)の殆んど総てが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...なお他にある総ての墓とは...
中里介山 「大菩薩峠」
...殆(ほとん)ど総て少時間の後に暴露し...
新渡戸稲造 「真の愛国心」
...彼女の容姿は総てこの下宿屋を説明しているのであり...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...総ての大臣や大僧正に対する敬意であろう...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...家具は総て破壊し...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...それらの総ての慄(おのの)きがなくなったいまは...
室生犀星 「花桐」
...今総てがなくなっていた...
室生犀星 「幼年時代」
...総ての物が灰色になつて...
森鴎外 「追儺」
...一つ一つに離れたものを総ての秩序に呼び入れて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...信仰復活の如きは総て想考的のものに非ずして...
山路愛山 「信仰個条なかるべからず」
...眼にした光景の総てが空しく見え...
横光利一 「旅愁」
...赤い実が葉の根に総て附いて居る...
與謝野晶子 「帰つてから」
...庶民より王侯君子にいたる総て其の道たるや一緑苔低徊それはそうと私は今...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...彼女は総てを忍んで来た――骨の折れる仕事...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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