...その総てが如何にも牧歌的であり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...彼れの党与は総て叛逆匪徒を以て目せられたりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...総て既往十余年間に於ける藩閥政府の議院政略に対しては中心実に感服する能はざるもの多し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...総て目を閉ぢて見ずにゐようとする...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...今度は総ての人の末席となった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...総てを、己一身に負いさえすれば――主家には、難題のかからぬ法もある――だが、捕まるものなら、捕まえたい――もし、宵の男なら?――あいつなら、金と、書類とを間違えたのであろう――それにしても、腕の無いのは――)調所は、寝床の上へ坐って、腕組しながら、自分のしてきたことを、昔から、細かく想い出してみた...
直木三十五 「南国太平記」
...この精神の練磨即ち修養的学問とは総ての方面から今日の急務になっている...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...食物総て不味(ふみ)にして口に入らず...
野中到 「寒中滞岳記」
...また総ての贅沢への誘惑も熱烈に吸収した...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...またその根を総ていわゆる蓮根だと思い違えて居り...
牧野富太郎 「植物記」
...総てはそれとまるで反対に行って...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...人は総て平等なり...
宮本百合子 「幸福について」
...ただ一つ総てを貫き流れていた力強いものは...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...そして私は総てを了解した!私の立つてゐた樹立の蔭に...
三好達治 「測量船」
...という順序に総てが整然とした父の潔癖な性格と...
室生犀星 「幼年時代」
...3455感じが総てだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...世の中の総ての幸福者は適宜に此の機会を捕へて放さなかつた...
横光利一 「悲しめる顔」
...着色の工夫は総て色の変化の中段においてなさるべきだと教えておいて...
横光利一 「機械」
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