...而して瞬く暇にかんかん虫は総て其の場に馳せ集まって...
有島武郎 「かんかん虫」
...総ての設備はいささかの手落もなかった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...総ての作家を律せんとするにあらざる』東京だよりの記者が作家と作品とが...
田山録弥 「文壇一夕話」
...プラトンは総ての新聞社員を...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...兄夫婦は総てのものを彼等に譲り渡してしまつたので...
徳田秋声 「町の踊り場」
...つまり二つが対をなしているもの総てが...
外村繁 「落日の光景」
...これに文武の教授場を総て包括していた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...スポーツに関するほとんど総ての問題はまず物理的に取扱われるもののように考えていいようである...
中谷宇吉郎 「スポーツの科学」
...ラスチニャックは総ての若い女性を襲う漠然とした欲求の対象に自分がなってしまっていることを...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...男の情熱の総ては間違いなくこの二つの理由のどちらか一方により触発され...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...この数日の幸せを総て集めて...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...だから私は総ての侮辱を飲み込んだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...埋葬にかかる総ての費用を賄えるように...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...(料理は総て五人前宛なれど汁は多く拵(こしら)へて余す例(ためし)なれば一鍋の汁の価と見るべし)その汁の中へ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...総てフロウレンスの真似だったのだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...総ての文学がコンミニズムになりたる場合を考えよ...
横光利一 「新感覚派とコンミニズム文学」
...総てのものから離れたという...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...庶民より王侯君子にいたる総て其の道たるや一緑苔低徊それはそうと私は今...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??