...総ての羈絆(きはん)を絶ち切つて...
有島武郎 「An Incident」
...これは蓄音機の関係から、総て短尺物で、「ドラマ」を主としていて、今日流行しているような長いものはなかったが、これが追々(おいおい)進歩発達したならば、頗る面白いと思っていた所、ついそのままで姿を隠してしまったのは残念である...
淡島寒月 「活動写真」
...総ての放埒は忘れられていた...
石原莞爾 「戦争史大観」
...総てに対してそうである...
高浜虚子 「丸の内」
...総てを引括(ひっくる)めて...
徳田秋声 「あらくれ」
...総て吏道という形となって現われねばならないのだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...殆んど総てこうした謙譲な研究家や反省家や不安家自身の口から洩れたものに他ならないのだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それから土州長州両軍の滞在費は総て我藩で支弁せねばならぬ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...総ての仏に対する法事を営んで...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...総て之を太政官に帰す...
蜷川新 「天皇」
...過去に数々の不運に出会ったことのある女性の総てと共通したものを持っている...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...この幸せな女が持っている総てなのよ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...「人間なんてものは総てか無なんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...しかし総てのことはこの偉大な日に起こった大事件の前に色褪せてしまい...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...もしルイ十四世の宮廷の総ての女性が...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...蟹(かに)は総ての胃病に禁ずべし...
村井弦斎 「食道楽」
...今かの女の総てに溢れていた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...総ての生活の楽しみを運命的に奪はれてゐる男...
横光利一 「マルクスの審判」
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