...総じて御機嫌のよろしからざる時にはわたくしどもへはもとより...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...総じて悪魔(ぢやぼ)の下部となつたものは...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...総じて年頃の兄が...
石川啄木 「鳥影」
...総じて複雑した脚色は当の作者自身といえども往々混錯して往々迷路に彷徨するは...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...総じて神話の史的源泉は...
高木敏雄 「比較神話学」
...草萌(くさもえ)や大地総じてものものし昭和七年二月八日 笹鳴会...
高浜虚子 「五百句」
...*総じて自然現象(花鳥)はわれわれの生活にゆとりを与える...
高浜虚子 「俳句への道」
...引越しあとの空家(あきや)は総じて立派なものでは無いが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...総じて戦争技術家の角度に限られているのである...
戸坂潤 「戦争ジャーナリスト論」
...総じて異様でぞつとする...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...だが総じて百面相は下座で...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...総じて真理が矛盾を媒介として発展する生命であることを把握しない者...
三木清 「危機における理論的意識」
...総じて精神と物質とを絶対的に対立せしめ...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...総じて、権門にたいし、一種の白眼をもっている...
吉川英治 「剣の四君子」
...一、総じて、軍農のあいだに、不和を醸(かも)す者はこれを斬る...
吉川英治 「三国志」
...襟(えり)くびの細さや総じての嫋(なよ)かな薄い体つきは...
吉川英治 「私本太平記」
...――第二の高時、第三の高時、総じて、不逞なる仮面の敵を、誅罰(ちゅうばつ)しきらぬうちは、この信貴山(しぎさん)毘沙門堂(びしゃもんどう)の軍はめったに解くわけにはゆかぬ」「それはそも、たれをさしての、お憤(いきどお)りでございますか」「高氏よ」「えっ」「六波羅一掃(そう)の後、おのれ六波羅奉行と称(とな)え、御教書(みぎょうしょ)などを布令(ふれ)だし、かずかずの越権、目にあまるものがある...
吉川英治 「私本太平記」
...総じて誰にでも女にはやさしい秀吉であるが...
吉川英治 「新書太閤記」
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