...一斉(いっとき)に緋桃(ひもも)が咲いたほどであるから...
泉鏡花 「瓜の涙」
...真昼の緋桃(ひもも)も...
泉鏡花 「瓜の涙」
...緋桃(ひもも)がぱッと色に乱れて...
泉鏡花 「絵本の春」
...緋桃の花のような可憐な美少女だった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...緋桃(ひもも)を浮けつる瓶子(へいし)とりて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...娘のやうに濃い口紅をさした緋桃...
薄田泣菫 「独楽園」
...それをめぐつて草萌える・よい湯からよい月へ出た・はや芽ぶく樹で啼いてゐる・笠へぽつとり椿だつたはなれて水音の薊いちりん・石をまつり緋桃白桃・みんな芽ぶいた空へあゆむ四月五日花曇り...
種田山頭火 「行乞記」
...・青麦ひろ/″\ひらけるこゝろ業平塚・はこべ花さく旅のある日のすなほにも枯草にかすかな風がある旅で無量寿寺くもりおそく落ちる椿の白や赤や明治用水々源池さくらがちれば酒がこぼれます緋桃白桃お嫁さんに逢ふ依佐美無電局花ぐもりの無電塔はがつちりとして四月十七日曇...
種田山頭火 「旅日記」
......
野口雨情 「朝おき雀」
...緋桃(ひもも)の花でもなし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...緋桃(ひもゝ)の花(はな)でもなし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...一本の花ざかりの緋桃(ひもも)の木のうえに...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...緋桃(ひとう)が...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...手にはみやげに切らせて来た緋桃(ひもも)の枝を持っている...
森鴎外 「安井夫人」
...瞑(めつぶ)る…………瞑ればまこと吾が病室(へや)墓原めけり薬瓶 詩書 軸 蛇皮線 経机皆物言はぬ男性なりさあれ昨夜つけ捨てし従妹(いも)の白粉紙にぞ女気を覚え吾一日(ヒトヒ)緋桃の如くなまめけるなり...
山口芳光 「孤閨瞋火」
...畦(あぜ)の緋桃(ひもも)は見る人もなく燃えているし...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...緋桃(ひもも)が...
吉川英治 「松のや露八」
...緋桃(ひもも)の花が太陽からこぼれて来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
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