...俺の文章は闇にゐるといふ意識によつて緊張してゐるのみである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...家を出る時は緊張して青い顔をしていたが...
梅崎春生 「狂い凧」
...今夜は緊張している...
太宰治 「正義と微笑」
...鼻じろむほどに緊張していた...
太宰治 「善蔵を思う」
...少年は悲しく緊張して...
太宰治 「津軽」
...ひとりでこっそり緊張している...
太宰治 「ろまん燈籠」
...左右の席の人々が何となく緊張しているに反して中央の席の人々は...
寺田寅彦 「議会の印象」
...何が出るかと思って、緊張している、大勢の頭上の空中に、一団の大きな黄黒色のボアのような煙の団塊が一つ出来た...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...不安はそのまま緊張して神秘な形を取った...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...へんに皮膚の薄い頬が緊張して微笑の影さえ示さず...
豊島与志雄 「非情の愛」
...すつかり緊張してしまつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...會衆の氣分が感傷的に緊張してゐた際なので...
萩原朔太郎 「中央亭騷動事件(實録)」
...氏の顔は緊張してゐる...
北條民雄 「続癩院記録」
...一言に言うと文学青年的に緊張して...
三好十郎 「恐怖の季節」
...頬も固く緊張して...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...あ奴が衝って来そうだぞと勘づくと必ず衝って来る予想に緊張して...
横光利一 「旅愁」
...緊張していた氷のような空気にひびいて...
吉川英治 「私本太平記」
...早朝から緊張して待ちかまえているスペイン人たちにとっては...
和辻哲郎 「鎖国」
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