...愈(いよいよ)と云ふ緊張した感じが咄嗟(とつさ)に閃いたのはこの時である...
芥川龍之介 「枯野抄」
...殊に自ら緊張した結果...
石川三四郎 「浪」
...ちょっと緊張したが...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...緊張した顔を並べて一同固唾を呑んだ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...東京へ帰ると英国人のように呑気な顔も少ないがドイツ式に緊張した顔も少ない...
寺田寅彦 「電車と風呂」
...妙に惱ましく平次の緊張した顏を見上げるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...最も緊張した詩形であろう...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...精神の厳粛な緊張した世界から...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...目出度く救ひ出さうと云ふ緊張した場面を想像して居たのに...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...緊張した手足を迅速(じんそく)に動かしていた...
水上滝太郎 「果樹」
...最も緊張した最も賢明な著者でさえが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...多忙であり緊張した日常が...
山本周五郎 「新潮記」
...緊張した重苦しい空気を家じゅうにひろげてゆくようだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...それは犯人が決定しかけている直前の緊張した...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...……これは何か重たい刃物か何かの柄(え)を、抜けないように嵌込(すげ)た証拠らしいぞ……そう思い思い草川巡査は、自分が犯人であるかのように青褪めた、緊張した表情で、そこいらを見まわした...
夢野久作 「巡査辞職」
...何故かわからないが非常に緊張した...
夢野久作 「巡査辞職」
...どことなく犯人らしい冴え返った顔色をして……底の底まで緊張した...
夢野久作 「冗談に殺す」
...サテ……そうした緊張した気分の中に参列者一同が裁判の内容に就いて秘密を守る旨の宣誓が終りまして...
夢野久作 「霊感!」
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