...主義の為めには生命を捨ててもその生命の緊張を保とうとするその心持はよく解る...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...早瀬は帯を緊直(しめなお)して...
泉鏡花 「婦系図」
...それであるから吾々(われ/\)は財政(ざいせい)の整理緊縮(せいりきんしゆく)をして...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...息づまるような緊張だった...
海野十三 「海底大陸」
...一座の人々は異常な緊張で電話の声に聞き入っていた...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...期待で顔が緊張して来る様子がありありと見られる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...引き締まるような緊張味を感じて...
徳永直 「戦争雑記」
...そうして彼の神経的に緊張した眼の色と...
夏目漱石 「行人」
...妙に引緊(ひきしま)った凄い顔をして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...緊張が快く解けてくる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「鉄道事故」
...其所蔵不過緊要必読之書...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ものの美しさと工藝性とには緊密な関係が潜んでいるからである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...緊張のため、袴(はかま)をつかんでいる手指が鉤(かぎ)のように曲って硬ばり、その声はふるえた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...緊張した沈黙に陥っているのであったが...
夢野久作 「復讐」
...見ている矢代の気持ちも冴え緊った...
横光利一 「旅愁」
...緊縮(きんしゅく)自在なのだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...長大なペルーの諸都市は緊密に結びつけられていたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...緊張した気分になつた...
和辻哲郎 「月夜の東大寺南大門」
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