...その又形式に纏綿(てんめん)した或短歌的情調の為に盛ることは出来ぬと云ふならば...
芥川龍之介 「又一説?」
...淡黄色の南京(ナンキン)木綿に似た布で出来ている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...『成熟すると綿の円莢は広く開く...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...垢染(あかじ)みた綿服の尻からげか何かで立派な料理屋へ澄まして入って見たり...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...これ白木綿瀧の下の瀧也...
大町桂月 「足柄の山水」
...日本人が支那に対してはたらくために必要な知識であって而(しか)も綿密な学術的研究によってでなくては知り得られないことが...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...又この統計の社会的意義を結果に於て割引きするような反対材料が随処に見出せるということを抜きにしても(例えば人絹や綿・毛・織物業の好況に対して蚕糸業の徹底的不況等)...
戸坂潤 「技術の哲学」
...綿入を通すだけでも六つかしい」「――が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おせいは木綿の風呂敷を拡げて...
林芙美子 「浮雲」
...縞目も判らぬ素綿入(すわたいれ)を着た肩は長い襟筋から両方に分れてだらりと下(さが)つた見すぼらしいものである...
平出修 「公判」
...君の如く注意の綿密にしてかつ範囲の広きはけだし稀なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...二十日 New オルレアンス着、黒人、綿...
宮本百合子 「「黄銅時代」創作メモ」
...それでも本当の木綿(モメン)がいいと思ってこれにしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その後の綿貫ルリの事...
三好十郎 「肌の匂い」
...それから木綿とは言ってないが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...藤布を織って木綿古着の上に着るということが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...彼は晒(さら)し木綿の肌襦袢(はだじゅばん)と白いさるまたを見せ...
山本周五郎 「青べか物語」
...脱脂綿の一片の上にポトポトと滴(たら)しました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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