...その樹の言葉に綾をかけて...
有島武郎 「幻想」
...漸(ようや)く事件の綾(あや)が少しずつ明瞭になってくるのを覚えた...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...從來から居た先輩の山本とをばさんとが綾子の方に生花を習つてゐるといふ其秋の初頃...
高濱虚子 「俳諧師」
...軍に渡りをつけて下さらない?」媚(こ)びるように綾子は言った...
高見順 「いやな感じ」
...よその高峯の夕霞何にまがへてたどりけん羅綾のしとね引換へて今は緑の苔むしろ水とこしへに流去り花いつしかと散りぬれば夢か昨日の春の世も...
土井晩翠 「天地有情」
...綾錦(あやにしき)か――相当のものには相違ないと...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の思うように良人(おっと)を綾(あや)なして行けないのは...
夏目漱石 「明暗」
...時々のお綾の美しい顔が...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...組頭伊奈長次郎の娘お綾は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...綾麿兄哥(あにい)か...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...綾瀬川の方へ出てしまいました...
野村胡堂 「十字架観音」
...健一と燿子と綾子は...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...弟の綾之助が銭形の平次を訪ねたのはその翌(あく)る日の昼頃...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...四人の女を相手に、昔噺(ばなし)をしたり、(まり)をついたり、草双紙(くさざうし)を讀んだり、綾取りをしたり、雨降り續きでお客がないから、何しろ退屈でせう、――頬つぺたを嘗められたのはおまけですが、三度々々が店屋物(てんやもの)、店は閉めたも同樣、日が暮れると一本つけて貰つて、たうとう二日三晩暮してしまひましたよ――尤も、何べんか歸らうとしたけれど、よくまア、毎日降りましたね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その目も綾なる花吹雪の中に...
牧野信一 「創作生活にて」
...鴛鴦(おしどり)が波の綾(あや)の目に紋を描いている...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...支那(しな)の浮き織りの綾(あや)でできた袋で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...道場でただ一打ちに撃殺(うちころ)された浪人の綾部大機の亡骸(なきがら)だった...
吉川英治 「柳生月影抄」
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