...綺麗さつぱり無いのだ...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...小綺麗さは、酔(のん)だくれには過ぎたりといえども、お増と云う女房の腕で、畳も蒼(あお)い...
泉鏡花 「婦系図」
...並べたように皮膚にはりついたながい睫毛(まつげ)がまるで細い画筆で描いたみたいな綺麗さだった...
高見順 「いやな感じ」
...私はあなたに対して二十年間持ちつづけて来た熱狂的な不快な程のあこがれが綺麗さっぱりと洗われてしまっているのに気が附きました...
太宰治 「風の便り」
...綺麗さっぱりと坊主頭になって...
太宰治 「十二月八日」
...お妻の抜群な綺麗さと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「それで旦那は?」「綺麗さっぱり諦めたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは日本橋通三丁目の上総屋(かずさや)という糸屋の一人娘で唄の文句にあるような綺麗さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お夢の綺麗さは全く拔群でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お紋に對しては、その綺麗さと、魅力とに少しばりの嫉妬を感じて居たらしく、「あんなに派手で、男を何んとも思はないんですもの、多勢からヤイヤイ言はれるのが嬉しくてたまらない樣子でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んと言つても越前屋は、あの土地では大した羽振りだ、あれに楯(たて)を突いちや、四ツ谷に住んで居られません」「で?」「内儀――と言つても、あの綺麗さで、娘のやうに若い、そのお菊さんの顏を見る、上州屋の眼といふものはありませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...」「綺麗さがちょっと違うのよ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...綺麗さっぱりと嚢中を費いはたして一文無しになった時に...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...その人間固有の意欲を綺麗さっぱりと払い退け...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...綺麗さつぱりと整理せられる筈のものでない...
森林太郎 「混沌」
...あの綺麗さに捉はれてゐる良人は...
横光利一 「悲しみの代價」
...まだ嫁がない故か綺麗さは前のやうに綺麗であつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...退くことの綺麗さと逃げることをなんとも思っていない点とは孔明の戦法の一性格といえる...
吉川英治 「三国志」
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