...綺麗さっぱりとお返し申そうまずそれまでは...
泉鏡花 「活人形」
...小綺麗さは、酔(のん)だくれには過ぎたりといえども、お増と云う女房の腕で、畳も蒼(あお)い...
泉鏡花 「婦系図」
...私を斬(き)る、私を殺す、その、顔のお綺麗さ、気高さ、美しさ、目の清(すず)しさ、眉の勇ましさ...
泉鏡花 「海神別荘」
...人間らしい色や人間らしい綺麗さとは何と違っていることだろう! その場所にいてくれたので...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...並べたように皮膚にはりついたながい睫毛(まつげ)がまるで細い画筆で描いたみたいな綺麗さだった...
高見順 「いやな感じ」
...綺麗さつぱりとお流れになり...
太宰治 「右大臣実朝」
...そんなら五百ルーブリで綺麗さっぱりと行くか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...綺麗さは二人に劣(おと)らなかつたでせうが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...綺麗さは二人に劣らなかったでしょうが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...姉に比べるとびっくりするほどの綺麗さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...綺麗さでは評判の高いお福(ふく)という十九の娘...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは日本橋通三丁目の上総屋(かずさや)という糸屋の一人娘で唄の文句にあるような綺麗さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お紋に對しては、その綺麗さと、魅力とに少しばりの嫉妬を感じて居たらしく、「あんなに派手で、男を何んとも思はないんですもの、多勢からヤイヤイ言はれるのが嬉しくてたまらない樣子でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...七十六箇の千両箱をひとつ残さず綺麗さっぱり持って行ってしまったんです」「ほほう...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...綺麗さっぱりと嚢中を費いはたして一文無しになった時に...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...綺麗さっぱり諦めるんだ!」急ぎ足にすたすたと橋の袂にまで来た時...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...随って綺麗さっぱり世間から忘れられた...
山本笑月 「明治世相百話」
...かん子の剛く淋しい感じは譬へ綺麗さは辰子以上であるとしてもあまり動きが少く冷たいものに思はれた...
横光利一 「悲しみの代價」
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