...俺は綺麗さっぱり北海道と今までの生活とに別れたいと思って...
有島武郎 「星座」
...綺麗さっぱりとお返し申そうまずそれまでは...
泉鏡花 「活人形」
...右足脱疽で私が二度目に踝から切られる時の立會人――骨を挽切る音の綺麗さや...
小穴隆一 「二つの繪」
...)彼の背中の皮膚は巨獣の足の摩擦によって兎の皮ででもあるかのように綺麗さっぱり剥ぎ取られていた...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「象を撃つ」
...並べたように皮膚にはりついたながい睫毛(まつげ)がまるで細い画筆で描いたみたいな綺麗さだった...
高見順 「いやな感じ」
...なかなかこない綺麗さっぱりと切れるいう訳に行けしませんのに...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...そんな事は綺麗さっぱりと夢に流しておしまいなさいよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「マリ・デル」
...綺麗さでは評判の高いお福(ふく)という十九の娘...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは日本橋通三丁目の上総屋(かずさや)という糸屋の一人娘で唄の文句にあるような綺麗さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お紋に對しては、その綺麗さと、魅力とに少しばりの嫉妬を感じて居たらしく、「あんなに派手で、男を何んとも思はないんですもの、多勢からヤイヤイ言はれるのが嬉しくてたまらない樣子でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの透き通るやうな綺麗さに魅(み)せられて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昔は界隈(かいわい)に鳴らした綺麗さで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...主人の弟の佐野松は、二十歳(はたち)を越したばかりの、こいつは本當に光る源氏のやうな男で、相手は間違ひもなく男と知りながら、本當に惚々(ほれ/″\)しますよ」「フーム」「蒼白(あをじろ)い生え際、唇が珊瑚(さんご)色で、横顏の綺麗さは、歌舞伎役者にも、あんなのはありません」「――」「それから、掛(かゝ)り人(うど)の杵(きね)太郎...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...両国の川開きの花火を見物した時より何十倍の綺麗さでした...
三浦環 「お蝶夫人」
...有平糖の綺麗さで飾り立てた極めて感傷的なものにしてしまつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...綺麗さつぱりと整理せられる筈のものでない...
森林太郎 「混沌」
...その浮いた聲の調子から推すと自身の綺麗さを三島に感じさせたと思ふ彼女の喜びが...
横光利一 「悲しみの代價」
...かん子の剛く淋しい感じは譬へ綺麗さは辰子以上であるとしてもあまり動きが少く冷たいものに思はれた...
横光利一 「悲しみの代價」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??