...綸は太さ三匁其の黒き事漆の如く...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...二葉亭は果して自ら任ずる如き実行の経綸家であった乎否かは永久の謎(なぞ)としても...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...露国の対蒙経綸はかかる歴史あるがためであって...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...臨幸沙汰やみの綸旨が齎された...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...去年勅諚(ちょくじょう)綸旨(りんし)等の事一趺(てつ)すといえども...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...――如き不見識を――阿部正弘さへ暴露しつつあるを見れば――幕府對外の大方針、大經綸の、遂に定まる所なかりしも、亦宜べならずや」(近世日本國民史卷三十三)と書いたやうに、鎖國因循の氣風は嵐のやうな對外關係の改革期にあつても、その第一線に活動する人々の頭上を陰に陽に蔽うてゐたのであらう...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...教法の任に當る者が宗教經綸の觀念に神旺して...
内藤湖南 「學變臆説」
...支那とかいふものと異つた日本獨立の經綸もあり...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...南岳白日衣をまとはず釣竿を肩にして桜田門外に至り綸(いと)を御溝(おほり)に垂れて連日鯉魚十数尾を獲(え)て帰りしといふ...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...地模樣の綸子(りんず)の帶...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...羽二重か甲斐絹(かひき)か精巧(せいかう)か綸子(りんず)でなければなりません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...綸旨(りんし)が下(くだ)って和議となったのだった...
長谷川時雨 「九条武子」
...つねに露国の中央アジア経綸に対抗し来れるは...
日野強 「新疆所感」
...緑色の綸子の地に...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...木像では前例にならぬよ」「綸巾(りんきん)をいただき羽扇(うせん)をもって...
吉川英治 「黒田如水」
...綸巾(りんきん)をいただき...
吉川英治 「三国志」
...三 追放綸旨の効力問題――日乗と惟政との対立しかし信長が京都にいなくなると...
和辻哲郎 「鎖国」
...五年前の追放綸旨が守られないことに対する抗議であったのかも知れない...
和辻哲郎 「鎖国」
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