...綸は太さ三匁其の黒き事漆の如く...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...』船『旦那は、余程、合せてやろうかと、一旦は手を伸べたそうですが、若しも逸(ば)らして、後で恨まれてはと、思いなすって、「おいおい引いてくよ、引いてくよ」と、仰有るだけなもんでしたから、植木屋さんは、猶々気が気で無く、やっとの事で降りて来ましたが、綸は、ずっと延びてますので、引いて好いのか、出さなければ悪いのか、一寸は迷って仕舞って、綸に手をかけて見たものの、仕様無かったと、言ってました...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...綸巻(いとまき)を取り出しぬ...
石井研堂 「元日の釣」
...金を儲ける以外に大なる経綸(けいりん)があった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...二葉亭は果して自ら任ずる如き実行の経綸家であった乎否かは永久の謎(なぞ)としても...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...果して学問の造詣深きのみならず経綸(けいりん)の才があって...
大隈重信 「東洋学人を懐う」
...親房の經綸が新しいと申しましても...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...「これが春水の替え蓋」と老人は綸子(りんず)で張った薄い蓋を見せる...
夏目漱石 「草枕」
...白綸子(しろりんず)の覆(おい)をした小さな棺の上に飾った花環がちらちら見えた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...綸旨(りんじ)を降しおかれ...
吉川英治 「上杉謙信」
...善き経綸をお聞かせたまわりたい」「拙者が潁上(えいじょう)からこの地方へ遊歴してくる途中...
吉川英治 「三国志」
...経綸の妙策なきを如何にせん...
吉川英治 「三国志」
...綸巾(りんきん)をいただき...
吉川英治 「三国志」
...綸旨(りんし)を伝えるならば...
吉川英治 「三国志」
...地方の経綸(けいりん)も...
吉川英治 「新書太閤記」
...自ら戦後の経綸(けいりん)と大策に当たり...
吉川英治 「宮本武蔵」
...大きな治国や経綸(けいりん)の政治に活(い)かしてみたいという野心はかつて本気で抱いてみたことであるが――江戸の実情と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その後のコルテスの経綸は...
和辻哲郎 「鎖国」
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