...函の中は浮出し模様の高貴な白綸子(しろりんず)風の絹をもって...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...かの造物主はすでに人類の先祖が征途に上り一歩を転ぜんとしたるときにおいてはその子孫たる第十九世紀の人類を必ずこのところこのときに達せしめざるべからざるの大経綸をば予定せられたることは吾人が決して疑わざるところなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...去年勅諚(ちょくじょう)綸旨(りんし)等の事一趺(てつ)すといえども...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...滿腹の經綸を實施せむと欲したるや久し而も其容易に之れが目的を達する能はざりしは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼は経綸若くは政術に就いては僅少の智識を有したるのみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...親房の經綸が新しいと申しましても...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...さういふ風な却々面白い經綸を持つて居りました...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...桜痴福地(おうちふくち)先生は世の変遷に経綸(けいりん)の志を捨て遂に操觚(そうこ)の人となりぬ...
永井荷風 「小説作法」
...薄く染めた綸子(りんず)の被布(ひふ)に...
夏目漱石 「虞美人草」
...あるが中(なか)にも薄色綸子(うすいろりんず)の被布(ひふ)すがたを小波(さヾなみ)の池(いけ)にうつして...
樋口一葉 「曉月夜」
...家令に運ばせた紋綸子(もんりんず)の大座団のうえにおさまって...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...中國の略字政策も遠くおよばぬ抱負經綸をるる述べてあつた...
秘田余四郎 「字幕閑話」
...紫綸子(りんず)の厚い褥(しとね)の上に坐って...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...白綸子(りんず)の両袖の間にシッカリと抱締めて...
夢野久作 「名君忠之」
...経綸の妙策なきを如何にせん...
吉川英治 「三国志」
...一目に知れる頭(かしら)の綸巾(りんきん)...
吉川英治 「三国志」
...(綸旨(りんじ)に畏れ多し)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...「内裏の宣教師追放誅殺の綸旨は困ったものだ...
和辻哲郎 「鎖国」
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