...西川光二郎君――恰もその同じ新年號の而も同じ頁に入社の辭を書いた――から借りて來てゐた平民新聞の綴込を開くと...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...花見の折の諸大名の短冊の綴込みを見たことだけは...
徳田秋聲 「佗しい放浪の旅」
...室のなかほどに横たわりし新聞綴込(とじこみ)の堡塁(ほうるい)を難なく乗り越え...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...団々珍聞(まる/\ちんぶん)や有喜世(うきよ)新聞の綴込を持つて来てくれたのは下谷生れの木場で...
永井荷風 「来訪者」
...いまは綴込(ファイル)のクロースの表紙や帳簿の革背のヌルリとした感じしか指どもは知らない...
久生十蘭 「一の倉沢」
...その間にデュパンはいろいろな新聞紙の綴込みを...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...私共は一つ机のところにかたまって一冊の綴込みを読んでいた...
宮本百合子 「九月の或る日」
...英文の美事な細字で認(したた)めた原稿様の西洋型罫紙の大部な綴込と...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...六七年前(ぜん)の新聞の綴込みの中から「青年刺客(しかく)」という大活字を添えた...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...その緑色の反射の中央にカンバス張りの厚紙に挟まれた数冊の書類の綴込(とじこ)みらしいものと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それは五寸ぐらいの高さに積み重ねてある原稿紙の綴込(つづりこみ)で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...最前から大卓子の真中に置いたままになっている書類の綴込みのようなものを引寄せて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...今まで話片手(はなしかたて)に眼を通していた書類の綴込みをパタンと閉じて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その一番初めに綴込んであります赤い表紙のパンフレットは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その中の白木の箱の上に置いてある日本紙一帖位の綴込みが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その綴込みを取り上げて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...尤(もっと)もその中(うち)でもカンバス張りの厚紙に挟まった「狂人の暗黒時代」のチョンガレ歌や「胎児の夢」の論文なぞいう書類の綴込(つづりこ)みだけは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...読者のうちには毎日の新聞を切り抜き綴込みとして保存しておられる方もあると聞くので...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??