...西川光二郎君――恰もその同じ新年號の而も同じ頁に入社の辭を書いた――から借りて來てゐた平民新聞の綴込を開くと...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...花見の折の諸大名の短冊の綴込みを見たことだけは...
徳田秋聲 「佗しい放浪の旅」
...新聞の綴込をぼんやり読みあさるより外はなかった...
豊島与志雄 「擬体」
...いまは綴込(ファイル)のクロースの表紙や帳簿の革背のヌルリとした感じしか指どもは知らない...
久生十蘭 「一の倉沢」
...分厚な書類の綴込をかかえた丸腰の巡査のあとから...
久生十蘭 「金狼」
...十七年以後の俘虜情報の電報の綴込みが入っています...
久生十蘭 「ノア」
...その間にデュパンはいろいろな新聞紙の綴込みを...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...その書中に綴込(とじこ)まぬ事はなかつたのである...
正岡子規 「病牀六尺」
...私共は一つ机のところにかたまって一冊の綴込みを読んでいた...
宮本百合子 「九月の或る日」
...仔細に一枚々々綴込帳を調べた上二十分も経ってから...
山下利三郎 「誘拐者」
...英文の美事な細字で認(したた)めた原稿様の西洋型罫紙の大部な綴込と...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...最前から大卓子の真中に置いたままになっている書類の綴込みのようなものを引寄せて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...今まで話片手(はなしかたて)に眼を通していた書類の綴込みをパタンと閉じて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その一番初めに綴込んであります赤い表紙のパンフレットは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...厚さ二寸位の西洋大判罫紙(フールスカップ)の綴込(つづりこ)みを抱え出すと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この綴込みが姪の浜事件に関する若林の調査書で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その中の白木の箱の上に置いてある日本紙一帖位の綴込みが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...読者のうちには毎日の新聞を切り抜き綴込みとして保存しておられる方もあると聞くので...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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