...ミミは草の葉を綟(よ)り合わせた糸に...
夢野久作 「ルルとミミ」
...赤塗の自転車に乗った電報配達人が綱を綟(よ)っている男女の姿を見て...
永井荷風 「元八まん」
...近頃江戸へ歸つて來たと言つて執拗(しつこ)く昔の綟(より)を戻すやうに言つて來ましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そうするとその長い葉鞘が綟(よ)れてこの葉がこんな姿勢をとるのである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...それら一切の繩のやうに綟れ込んだ群衆は...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...額のところに皺がうすく綟れ込んでゐるのまで見えた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...深い微笑の皺が綟(よ)れこんだ事は実際であった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...遠い山に歯のような皓(しろ)い縄のように雪が綟(よ)れかかり...
室生犀星 「童話」
...うすい綟れた羽根を震はせた...
室生犀星 「星より來れる者」
...その煽れで少しづつの綟りを戻しては...
室生犀星 「星より來れる者」
...奮然として腕に綟(より)をかけた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...まるで生絲の大きな束を幾十百綟ぢ集めた樣に...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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