...その綛(かすり)の単衣(ひとえ)を着て...
泉鏡花 「悪獣篇」
...つぶ/\綛の單物に桃色の彦帶を後に垂れ...
伊藤左千夫 「奈々子」
...現世という無色の綛糸(かせいと)に混紡されている...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...我々の使命は綛糸を解き...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...一八三三年綛糸(かせいと)製造高は一ヵ年にしてもって五十億里に達すべく...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...『これらの貧児が梳毛一綛(そもうひとかせ)を紡ぐごとに従来これを紡いでいた貧しい家庭の一綛が減り...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...薩摩綛(さつまがすり)の着物に小倉の袴ときめられて居た...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...ひんなりとした男振(おとこぶり)にて綛(かすり)の藍(あい)に引つ立つて見ゆる色の白さ...
森鴎外 「そめちがへ」
...また「綛」「纃」などの字も用いますが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
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