...それからカンカンと釘をぬくらしい音が続いて起った...
海野十三 「火葬国風景」
...胃腸からの広範な排出に続いて急速な卒倒状態になって...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...雷に続いて銀線のような雨が降って来た...
田中貢太郎 「魔王物語」
...あとからあとから続いて来ます...
田中英光 「オリンポスの果実」
...半商半農らしい土地の者の藁葺家が雑然と続いているだけで...
田中英光 「箱根の山」
...また続いて神経的にどっと笑い出した...
小泉八雲 田部隆次訳 「幽霊滝の伝説」
...丁度厨になつてゐる処に立つて此方を見てゐた十八九の女……綺麗な眼をした色の白い女……派手な浴衣を着て居た――琴仙亭――福亭――こんな名が絶えず両側に続いてゐた...
田山録弥 「百日紅」
...剣術の方かい、ここで手ほどきをしたというわけではない、江戸で近藤弥之助やなんぞについて、その以前にやったのだが、引続いて、この地で学問剣術をやった...
中里介山 「大菩薩峠」
...この白い径(みち)が月光の下を何処までも続いているような気がする...
中島敦 「環礁」
...続いて栗島狭衣(さごろも)...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...何かしら私はすっかり重荷を下したような心持で、敷石の上を歩いていると、すぐ背後に気忙しい小刻みの靴音が聞え、続いて、「モシモシ、失礼ですが、鳥渡……」という婦人の声がした...
松本泰 「日蔭の街」
...続いて現れる品物に私たちは思わず声を挙げた...
柳宗悦 「全羅紀行」
...続いて大きな欠伸(あくび)をするのが聞えた...
山本周五郎 「風流太平記」
...裏の北側に化粧(けわい)の間と茶の間が続いていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...続いて芳秋蘭の身体が崩れて来た...
横光利一 「上海」
...その代りに頭がいつまでも続いて行く...
横光利一 「無常の風」
...こんな状態が五十日余りも続いては...
吉川英治 「三国志」
...何となれば、この時すでに、呉の孫権の帝位登極のことが伝わっていたし、続いて、蜀呉の特使交換やら、さらには蜀の要請に従って、武昌の陸遜(りくそん)が、大兵力をととのえ、今にも魏へ攻め入ろうとする空気が濃厚にみなぎっているなどという――魏にとって不気味きわまる情報がやたらに入っているからであった...
吉川英治 「三国志」
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