...継嗣論その楔子(せっし)たる疑うまでもなし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...それは例の徳川八代将軍の継嗣問題(あとつぎもんだい)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...すでに密勅そのものの範囲が水戸継嗣ブロック以上に出て雄藩おしなべて十三藩にわたり...
服部之総 「尊攘戦略史」
...二女のジャックリイヌ ――伯爵の継嗣(あととり)にお嫁(かたづ)け下さい...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ツガ玉手次(たまたすき)畝火之山乃(うねびのやまの)樛木乃(つがのきの)弥継嗣爾(いやつぎつぎに)……ツガはまたトガともいい...
牧野富太郎 「植物記」
...継嗣正精は学を好み詩を善くし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...さて棺の背後を右継嗣又二郎復(ふく)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...次が広島頼宗家の継嗣余(よ)一元協(げんけふ)代末森三輔であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...国助さんは藤陰の女婿にして其継嗣なる成緒(せいちよ)の子である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...継嗣は三右衛門矩之(くし)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...継嗣は今の魁軒さんである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...継嗣の事を江戸邸の人々に謀つたのではなからうか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...継嗣問題とは当主順承(ゆきつぐ)が肥後国熊本の城主細川越中守斉護(なりもり)の子寛五郎(のぶごろう)承昭(つぐてる)を養おうとするに起った...
森鴎外 「渋江抽斎」
...いちおう御短命とみなければならぬ」そこで問題になるのは継嗣(けいし)のことである...
山本周五郎 「桑の木物語」
...いってみればかれが松平家の継嗣に立った頃からそうであった...
山本周五郎 「新潮記」
...継嗣問題に助力をたのんだのはなぜだ」「誤解しないでくれ」と甲斐は苦笑した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...継嗣(けいし)の争いや閨閥(けいばつ)の内輪事が...
吉川英治 「三国志」
...主家の継嗣(けいし)のこと...
吉川英治 「新書太閤記」
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