例文・使い方一覧でみる「絹張」の意味

...絹張の傘を持つて... 絹張の傘を持つての読み方
石川啄木「天鵞絨」

...黒の絹張りの傘（かさ）もそろいの色であった... 黒の絹張りの傘もそろいの色であったの読み方
伊藤左千夫「春の潮」

...藍地の絹張り蝙蝠傘をさし翳して... 藍地の絹張り蝙蝠傘をさし翳しての読み方
岩野泡鳴「泡鳴五部作」

...増田の麥藁帽越しに細君の絹張りの紫色の蝙蝠傘をつく／″＼美しいと思つて厭（あ）かず見る...
高濱虚子「俳諧師」

...細君の絹張りの蝙蝠傘は其あとにいら／＼する夏の日を心地よく反射してゐる...
高濱虚子「俳諧師」

...真赤な絹張りの安楽椅子が... 真赤な絹張りの安楽椅子がの読み方
谷譲次「踊る地平線」

...甲斐絹張りの洋傘に... 甲斐絹張りの洋傘にの読み方
谷崎潤一郎「秘密」

...蛇（じゃ）の目（め）傘（がさ）や絹張りの蝙蝠傘（こうもりがさ）を雨滴（あまだ）れのビショビショ落ちる庇（ひさし）のところにさしかけて立っていた... 蛇の目傘や絹張りの蝙蝠傘を雨滴れのビショビショ落ちる庇のところにさしかけて立っていたの読み方
田山花袋「田舎教師」

...こてこて刺繍（ししゅう）のある絹張りのシェイドに... こてこて刺繍のある絹張りのシェイドにの読み方
徳田秋声「仮装人物」

...薄い絹張りの小団扇（うちわ）のような美しい... 薄い絹張りの小団扇のような美しいの読み方
中島敦「虎狩」

...彼女も澄まして絹張の傘（かさ）の先を斜（ななめ）に土間に突いたなりで立っていた... 彼女も澄まして絹張の傘の先を斜に土間に突いたなりで立っていたの読み方
夏目漱石「行人」

...絹張りのソファに坐り込んでゐた... 絹張りのソファに坐り込んでゐたの読み方
ライネル・マリア・リルケ　Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」

...茶色の絹張りの安楽椅子が並んでいる... 茶色の絹張りの安楽椅子が並んでいるの読み方
トオマス・マン　Thomas Mann 実吉捷郎訳「小フリイデマン氏」

...離れ家の静寂――絹張り... 離れ家の静寂――絹張りの読み方
三上於菟吉「雪之丞変化」

...絹張りのまる行燈に灯がともっていた... 絹張りのまる行燈に灯がともっていたの読み方
山本周五郎「古今集巻之五」

...枕許には絹張りの丸行燈と莨盆（たばこぼん）や水差まで揃っていた... 枕許には絹張りの丸行燈と莨盆や水差まで揃っていたの読み方
山本周五郎「五瓣の椿」

...そうして頭の上に灯（とも）った絹張りの雪洞（ぼんぼり）から出る蒼白い光りで見ると... そうして頭の上に灯った絹張りの雪洞から出る蒼白い光りで見るとの読み方
夢野久作「白髪小僧」

...その上には絹張りの雪洞（ぼんぼり）が釣るしてありました... その上には絹張りの雪洞が釣るしてありましたの読み方
夢野久作「白髪小僧」

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