...高級な絹布の和服を着ていた...
...絹布で作られたカーテンが部屋を彩っている...
...この地域は絹布産地として知られている...
...絹布の素材を使ったハンカチが欲しい...
...絹布の質感が肌に心地よく感じられる...
...彼はその御茶屋の一室で厚い絹布(けんぷ)の夜具に包まれて...
芥川龍之介 「東京小品」
...縞ではあるが絹布物(やはらかもの)で...
石川啄木 「天鵞絨」
...産婦は絹布の夜具によりかかり呻吟(しんぎん)しおるより...
井上円了 「おばけの正体」
...製造工業は、繊維を絹布、毛織物、綿布に変じ、鉱物をあらゆる種類の機械に変化する...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...その条件には男女共に絹布を着てはならぬ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...今では急激に発達した輸出絹布の工場が沢山出来て...
中谷宇吉郎 「御殿の生活」
...第六囘中硝子(なかがらす)の障子(しやうじ)ごしに中庭(なかには)の松(まつ)の姿(すがた)をかしと見(み)し絹布(けんぷ)の四布蒲團(よのぶとん)すつぽりと炬燵(こたつ)の内(うち)あたゝかに...
樋口一葉 「別れ霜」
...我が国産たる絹布を用い...
福田英子 「妾の半生涯」
...そして昔はそれでも黒い色だつたにちがひない見すぼらしい絹布をまとつた...
堀辰雄 「(アンデルゼンの「即興詩人」)」
...そして女の生活に必要な絹布類を豊富に分けて与えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「助左衛門を中軸とする老臣どもが、藩の財政を背景として京、大阪、江戸の三カ所に商舗を経営しているのだ、領内から産する生紙、絹糸絹布、海産物、また米穀売買などまで、商人を使って営業させ、長い年月にわたって私腹を肥やして来た」「おそれながら」金之助は堪り兼ねてこう云った、「――私にはお言葉の意味がまったくわかりません、私は父をよく存じております、父はお役に立つほど有能ではないかもしれませんが、さような悪事のできる人間でないことだけは」「それはわかっている、さればこそおれがそのほうを呼んだのだ」康継はその抗議を予期していたように頷いた、「――助左がいかなる人物かということは、父上はもちろんおれにもよくわかっている、また商舗を経営したそもそもの根元には、なにかやむを得ぬ理由もあったようだ、しかしよほど以前から事情はまったく違ってしまった、かれらはその事業を私欲私利の具に使っている、領内の物産はかれらが一手に押え藩の名において不当に安い価格で買上げる、これをおのれらが経営する商舗で売るのは云うまでもない、藩で必要とする物産雑用品も、すべてこの機構を通って納入される、これらの売買による利潤はかれら自身に分配され、損失のあるばあいは藩の財政に転嫁して来た、……そして、かれらはその中軸に助左衛門を据えている、側用人という職はもちろん、藩主の信任のもっとも篤い人物として、いざとなれば助左を主謀者とし、助左に全部の責任を負わせるよう、巧みに事が拵(こしら)えてあるようすだ」康継の眼はするどく光り言葉つきも烈しい熱を帯びてきた...
山本周五郎 「落ち梅記」
...絹布とを焼きたる形跡を認むるのみ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この絹布も一体誰の情けの物だろう...
吉川英治 「剣難女難」
...貢来(こうらい)の絹布や肥馬も輻輳(ふくそう)して賑わしい...
吉川英治 「三国志」
...他方絹布製造業者の場合は反対である...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...従って絹布製造業者の利潤は一般的のかつ調整された利潤以上に...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...従ってそこに絹布をつくるための一切の労働領域が開ける...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...のみならず調はこの絹布に限らない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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