...おのずから絶望的な勇気が...
芥川龍之介 「偸盗」
...絶望的な叫び声をあげた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...まっ白な土と家屋に照りつける熱帯の太陽の絶望的なすさまじさがこの場合にふさわしい雰囲気(ふんいき)をかもしているようである...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...絶望的なものが潜んでいた...
豊島与志雄 「子を奪う」
...シュルツが絶望的な身振りをしたのにも構わず...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」母の絶望的な魂の不断の非難が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...眉をしかめ、口を開いて、荒い呼吸をしながら、絶望的な気持で、走った...
直木三十五 「南国太平記」
...私の病気が絶望的な性質のものであるにしても...
永井隆 「この子を残して」
...死に対して抱く絶望的な哀傷を以て――低く眩いた...
中島敦 「光と風と夢」
...火夫はせっぱつまれば絶望的な力を振りしぼってここにいる七人の男たちを征服するかもしれない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...外見上ではもっと絶望的なものだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...その度に絶望的な焦立ちを覚えて居ても立つてもゐられない思ひになつた...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...われわれの運命はまだそんなに絶望的なものではありません...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...彼の痙攣しがちな手の絶望的な動作をも...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...ラ氏は恐ろしく絶望的な表情をして呟いた...
松永延造 「ラ氏の笛」
...そして理解した刹那(せつな)に激しい絶望的な自己嫌悪にうちのめされ...
山本周五郎 「菊千代抄」
...ときおり、幻を描いてみることはあっても、絶望的な、身を噛むような悩しさには襲われなくなった...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...豚の絶望的な叫びの中から...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??