...絶望的な努力か自我獨存の悲痛(又は寂寥又は自恣又は斷念)かに在るのかも知れないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...そして遂に終りの時がくると絶望的な深い寂しさを感じた...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...絶望的な混乱を経て...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...というのはその男がわしらに入用の男だからです」グリーンウッドは絶望的な身振りをした...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...それがなんとも言えないはかない空虚な絶望的なものの象徴のように感ぜられたことを思い出すのである...
寺田寅彦 「B教授の死」
...絶望的なものが潜んでいた...
豊島与志雄 「子を奪う」
...それらの絶望的な努力を傍観していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」それから彼は絶望的な努力を試みた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そこから絶望的な決意が生じてくる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その絶望的な悲しみは...
中井正一 「美学入門」
...友人が墓穴の淵に入って行くのに絶望的な焦燥を感じたのですが...
西尾正 「墓場」
...相手は一層絶望的な叫びに変わりました...
西尾正 「墓場」
...その絶望的な瞳には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五年間自分を尋ねてくれたと言う純情的な武士の名が絶望的なお鳥の唇へ...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...多分その絶望的な病氣と...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...私が絶望的なときに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...そしてかうした彼に對する絶望的な戀のなかにも...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...豚の絶望的な叫びの中から...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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