...おのずから絶望的な勇気が...
芥川龍之介 「偸盗」
...強権の存在に対してもまたまったく没交渉なのである――それだけ絶望的なのである...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...獣(けもの)のような絶望的な叫び声が起り...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...なんという絶望的な恐怖であろう...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...鋭い絶望的な叫び声が...
大阪圭吉 「死の快走船」
...それがなんとも言えないはかない空虚な絶望的なものの象徴のように感ぜられたことを思い出すのである...
寺田寅彦 「B教授の死」
...絶望的な叫びをあげ――熱烈な苦悩のうちに身をさいなみ――しかも外部にその様子を少しも示さない――それら希望の生活のうちに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...拠り所のない絶望的な真摯な心地になっていた...
豊島与志雄 「反抗」
...けれども絶望的なあわれな少女は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私の病気が絶望的な性質のものであるにしても...
永井隆 「この子を残して」
...絶望的な悲哀感は...
野村胡堂 「楽聖物語」
...絶望的な悲哀感が全曲に漲(みなぎ)る...
野村胡堂 「楽聖物語」
...絶望的な殲滅戦は...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...彼の痙攣しがちな手の絶望的な動作をも...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...絶望的な気分になり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...暗い絶望的なことばかり頭にうかび...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...だが明らかに絶望的な動作で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...宗治の助命を容(い)れぬ媾和(こうわ)には断じて応じない)という絶望的な返辞にきまったという――恵瓊の答えなのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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