...しまいにはほとんど絶望の淵(ふち)におちてしまった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...そして男の持つた違つた世界を見た彼女はとりつく島もないやうな絶望の淵に沈んで行つた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...絶望の淵に立って死を決したことも幾度あったことか……少し名を知られてから...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...みんなはほとんど絶望の淵にいるに違いない...
大杉栄 「獄中消息」
...当局の深い疑惑と絶望の淵(ふち)に投げ込んでいる」と...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...またいかに互ひに心と心とを合せたにしても………………………………………………私を深い絶望の淵に陥いれた...
田山録弥 「ある日」
...絶望の淵(ふち)へ沈められて行った...
徳田秋声 「爛」
...絶望の淵(ふち)のうちに漂ってきた希望の光...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...絶望の淵に沈んで居る伯母を残したなり...
長與善郎 「青銅の基督」
...生は絶望の淵に沈む外に途はないであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...僕はふたたび絶望の淵に沈んだ...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...彼女を失つて殆ど絶望の淵に沈んだが...
濱田耕作 「シュリーマン夫人を憶ふ」
...伯爵夫人の希望が絶望の淵へ滑り落ちてゆく有様は...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...私は絶望の淵に近づきました...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それは絶望の淵に臨んで思ひ浮べる...
牧野信一 「凩日記」
...光りに打たれた悪魔となつて絶望の淵に追はれた...
牧野信一 「ゾイラス」
...絶望の淵(ふち)にのぞんでも滅失に墜ちいらず...
吉川英治 「三国志」
...私はほとんど絶望の淵に沈みましたが...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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