...・青田おだやかな風が尾花のゆるゝほど・秋暑く何を考へてゐる・こゝにも家が建てられつゝ秋日和・何もかも虫干してある青田風八月廿四日秋...
種田山頭火 「行乞記」
...九月十一日広島尾道地方へ旅立つ日だ、出立が六時をすぎたので急ぐ、朝曇がだん/\晴れて暑くなる、秋日はこたえる、汗が膏のやうに感じられるほどだ...
種田山頭火 「行乞記」
...里芋)・朝風の簑虫があがつたりさがつたり・バスも通うてゐるおもひでの道がでこぼこ・役場と駐在所とぶらさがつてる糸瓜・かるかやもかれ/″\に涸れた川の・秋日あついふるさとは通りぬけよう・おもひでは汐みちてくるふるさとの渡しふるさとや少年の口笛とあとやさきふるさとは松かげすゞしくつく/\ぼうし・鍬をかついで...
種田山頭火 「行乞記」
...この秋日和! もつたいないほどである...
種田山頭火 「其中日記」
...十月十日好い秋日和...
種田山頭火 「其中日記」
...秋日のつよさよ、何もかもすぐかわいてしまう...
種田山頭火 「其中日記」
...すでに昨秋日本山岳画協会第十一回展(三越にて)に出陳された...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...秋日和(あきびより)と名のつくほどの上天気なので...
夏目漱石 「門」
...かっと秋日にはえて...
新美南吉 「久助君の話」
...ポカポカする秋日和(あきびより)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...秋日歸郷―妹にあたふる言葉―秋は鉛筆削のうららかな旋囘に暮れてゆく...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...この秋日和の物倦い眠たさに就いて...
萩原朔太郎 「宿命」
...秋日和(あきびより)で...
林芙美子 「泣虫小僧」
...暖い秋日和で、机の上の黄菊が匂うこと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今日も秋日和です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...秋日の下に曳きだして...
吉川英治 「三国志」
...秋日の下(もと)に...
吉川英治 「源頼朝」
...この秋日本を去らざるを得なかったカブラル――も一緒であった...
和辻哲郎 「鎖国」
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