...それは唯(ただ)如何に幸福に絶望するかと云うことのみである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...自己の存在の理由に絶望する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...蝸牛はその無力に絶望することの代りに...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...絶望するのは早かろう)少年は...
海野十三 「少年探偵長」
...決して絶望することはありませんよ...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...6.貴方の新聞の方で働かせて戴けないでせうか?世界は分別によつてではなく、感情によつて支配される、絶望する者は、後には違つたよりよい社會が出來るだらうとの希望の下は、一切を破壞せんとする...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...あれほど熱愛して生涯の仕事と思っていた自己の芸術に絶望する事はそう容易な心事である筈がない...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...どうしたらよろしいのでしょう? そんな場合にはどうしたらよろしいのでございましょうか? それでは絶望するほかないではございませんか?」「いや...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼は絶望すると狂猛になった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...みすみす冤罪(えんざい)で陥れられるものもあるのだから――そう絶望するがものはない...
中里介山 「大菩薩峠」
...「決して絶望するものではない...
中島敦 「光と風と夢」
...ソルディーニはそれに絶望するあまり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...どんなに絶望するであらうと想ひやつた...
平出修 「逆徒」
...何を絶望するのか...
松永延造 「職工と微笑」
...差当り何も君が絶望するような状況はちっともありはしない...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...どんなに彼らは苦悶し号泣し狂乱し絶望するか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...少しも自国の現状に絶望することはいらないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...忘れるな!」エッと仲蔵絶望する...
山中貞雄 「中村仲蔵」
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