...そう書いてはいけないという絶対的な理由はないようである...
寺田寅彦 「KからQまで」
...このことは幾何学の計量に於て発見される処の絶対的な単位の存在によって徹底的に証明されるであろう...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...之に反して哲学は絶対的な学である...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...もし論理の媒介機能が形而上学的な意味でない意味に於て絶対的なら...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...生物界と倫理的宗教的価値界との間にも絶対的な分裂を認めねばならぬ...
戸坂潤 「読書法」
...つまり中途半端な相対論即ち絶対的な相対論ではなくて...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...絶対的な一徹な不断の誠実を事とするのを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人の心のうちには絶対的な論理の連絡はないものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...つまり絶対的な「理想」と...
中井正一 「美学入門」
...こうした絶対的な機能性というものをもつカフカの文学は...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...マルクス主義は文化の伝統の絶対的なる破壊を説くものではないのである...
三木清 「科学批判の課題」
...かような根本において自然哲学的な見方からは絶対的な真理であろうとする伝統主義の意味は理解されることができぬ...
三木清 「人生論ノート」
...絶対的な伝統主義は...
三木清 「人生論ノート」
...真理は絶対的なものでなく...
三木清 「哲学入門」
...越後にとっても絶対的なものであると等しく...
吉川英治 「上杉謙信」
...たとえば、都の摂関家や、太政官の名を以(もっ)て、地方の庁に官符をもたらす使者などに対してすら、慇懃(いんぎん)、拝迎(はいげい)、文字どおり、下文(げぶん)の沙汰書を、土下座して、受けねばならないほど、絶対的な、卑下と高貴を、明らかにされている...
吉川英治 「平の将門」
...殆んど絶対的な王権を確立したのは...
和辻哲郎 「鎖国」
...「悉有」の「有」を絶対的な有として...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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