...正しい緊張に於て生活される間は個性は必ず絶対的な自由の意識の中にある...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...「上官の命令は絶対的なものでしょう」「原則としてはそうですがね――」加納は奥歯を噛みしめるようにして...
梅崎春生 「狂い凧」
...一言にして云えば平行線公理は直角とか曲率とかいう角又は線の計量の絶対的な単位に関係するものである...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...元来矛盾は必ずしも弁証法の絶対的な動力とは考えられない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...そういう意味での絶対的な媒介ならば...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...絶対的なるものの代りに相対的なるものを強調し...
戸坂潤 「辞典」
...之を本当に絶対的な同一と見るならば...
戸坂潤 「辞典」
...みさ子は絶対的なものであった...
豊島与志雄 「理想の女」
...こうした絶対的な機能性というものをもつカフカの文学は...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...絶対的な支配力と権威で原則を強いるように見える...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...厳格な絶対的な貞節は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これに比しては他の一切のものが犠牲とされる最も絶対的な必要財貨であるから...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼らは危機を絶対的なる危機として受取らざるを得ないが故に...
三木清 「危機における理論的意識」
...しかもこの運動はつねにその根柢において弥陀の本願という絶対的なものに接しているのである...
三木清 「親鸞」
...その行為的瞬間において絶対的な真理である...
三木清 「哲学入門」
...もうその下に充満している敵兵の絶対的な勢力を思わせた...
吉川英治 「三国志」
...絶対的な優勢を示していたが...
吉川英治 「三国志」
...――ここには無明(むみょう)業識の「有無」を超えた絶対的な「無」が含意される...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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