...彼のその作品に絶対的な価値を信じはぢめてゐた...
ヴァレリイ 坂口安吾訳 「〔翻訳〕ステファヌ・マラルメ」
...或る人々は之を社会の絶対的な形態として...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...立場のこの種の絶対的な対立は決して珍しくはないのである...
戸坂潤 「科学論」
...それ自身で労働力の絶対的な(相対的ではない)殺減であり...
戸坂潤 「技術の哲学」
...例えばヘーゲルの概念を、絶対的な、独立な、自己発展的な理念、と解釈し得るならば、それは性格ある概念――構成的概念となる...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...又それが絶対的な何物かの発展の段階であるにしてもないにしても...
戸坂潤 「性格としての空間」
...また生活の必要からいっても絶対的な条件であるインスティチュートは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...絶対的な問題である...
豊島与志雄 「明日」
...絶対的な一徹な不断の誠実を事とするのを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人の心のうちには絶対的な論理の連絡はないものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それは絶対的な生命でなければならぬ...
三木清 「人生論ノート」
...ロマンティクのいわゆる同一哲学諸体系(Identittssysteme)は主観と客観との絶対的な同一性を主張した...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...それは絶対的な覇権を握っているわけではないから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...政治の価値は、絶対的な真、善、美というような窮極価値や固有価値ではなくして、実現の可能な具体的な目的を立て、その実現のために人々を協同させるという実行価値または作業価値である...
矢部貞治 「政治学入門」
...もしこのような絶対的な真理と価値を認識しているという人間があったら...
矢部貞治 「政治学入門」
...絶対的な優勢を示していたが...
吉川英治 「三国志」
...たとえば、都の摂関家や、太政官の名を以(もっ)て、地方の庁に官符をもたらす使者などに対してすら、慇懃(いんぎん)、拝迎(はいげい)、文字どおり、下文(げぶん)の沙汰書を、土下座して、受けねばならないほど、絶対的な、卑下と高貴を、明らかにされている...
吉川英治 「平の将門」
...そんな絶対的な声を...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??