...絶大な海の力に対して...
有島武郎 「かんかん虫」
...この事はあらゆる人々にとっての絶大な教訓でなければなりません...
石原純 「ガリレオ・ガリレイ」
...最後の絶大なる繰返しを行わねばならぬ...
大杉栄 「生の拡充」
...日本古代の仏像造顕の絶大な勢力が日本彫刻の性質を千数百年に亙って決定した...
高村光太郎 「本邦肖像彫刻技法の推移」
...二人はめいめい先年の絶大な恩を受けたこと...
太宰治 「地図」
...現代人にとって文献学的に絶大な価値のある文化財となり得る...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...そればかりではなくこのブルジョア・アカデミーの殆んど絶大な国権的威力と共にでなければ存続出来ない日本の自然科学...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...満州の軍事上の絶大な価値だったのである...
戸坂潤 「社会時評」
...直ちに之を具體化する事に就て絶大なる御後援を賜つた次第であります...
豊田喜一郎 「ボデー意匠審査会 美術の粹を蒐め獨特の形態美へ」
...あの方に泣くだけ泣かして上げたいと思いまして――あの絶大な号泣を妨げるのはかえって...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は絶大なる趣味と研究心を持っていたのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...英国にたいする米国当年の絶大な気力を――マルクスが指摘したごときカリフォルニアに基づく経済的優越力を...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...渋顔の強欲女に絶大な効き目があり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...ほんの五日で運命への絶大な感謝に変らなければならなかった...
牧逸馬 「運命のSOS」
...絶大な感謝を享(う)けたことがある...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...個性を考へるといふことは丁とか戌とかに匹敵する惡業のやうに狎らされてゐたので「君の意見はそれはそれとして一廉であり……」とか「意志の自由に於いて……」とか「誰が誰を掣肘出來るものか……」などといふ言葉が悉く絶大なる美しい響きを持つて感ぜられた...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...絶大な幕府崇拝の先入主までは疑いもしなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...彼はその絶大な権力を以て現状の固定...
和辻哲郎 「鎖国」
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