...絶大なる独一真神の事業を謳(うた)つて...
石川啄木 「病院の窓」
...それまでの「天然」の努力奮闘は実に想像に余る絶大なるものがあった...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...最後の絶大なる繰返しを行わねばならぬ...
大杉栄 「生の拡充」
...彼のこの絶大な勇気と...
鈴木三重吉 「勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)」
...恩人ジーキル博士から永い間絶大な恩恵を受けながら...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...英国主権の悲しさには王女は王宮内に絶大な権力を奮(ふる)っているこの厚顔な英国駐在官の無礼な恋を無下に斥(しりぞ)けられることもならず...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...そして絶大な努力を仕遂げてあえいででもいるように波打っていた...
寺田寅彦 「春六題」
...例えばプロレタリア文学などが果した啓蒙的効果は絶大なものであったが...
戸坂潤 「啓蒙の現代的意味と役割とについて」
...別所が果して自殺し得るかどうかを絶大な興味で観察しに行ったのだし...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...絶大な円餅をいくつかやまなりに重ねたぞうにをしきりにすすめられて...
中村清太郎 「山岳浄土」
...絶大な自尊心があったためではなかったであろうか...
野村胡堂 「楽聖物語」
...女の兵隊よりシャリアピンのほうに絶大な魅力を感じていたので...
久生十蘭 「だいこん」
...自分の蔵している兇漢の映像に絶大な自信を有っているとみえて...
牧逸馬 「双面獣」
...自分の血統を重んずる一事が人畜間の距離絶大なるを示す所以(ゆえん)だから...
南方熊楠 「十二支考」
...分解し排列し集合し組立てる絶大な権力を許されているのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...思えば民藝品は絶大な他力の中に抱かれているのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...少なき酬いに甘んずる品物がかえって絶大な酬いを得るのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...あだかも、自己の家来でも頤使(いし)するように、「こんどこそ弦之丞めを刺止(しと)めてしまわねば、絶大な恥辱じゃ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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