...堅吉はこの草の種を絶やさないでおけば...
寺田寅彦 「球根」
...線香を絶やさないようにしてある...
徳田秋声 「躯」
...顔には微笑を絶やさないのだ...
豊島与志雄 「秦の出発」
...家の中に決して水を絶やさないように非常に注意していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そのお前が……お前に加藤家の血統を絶やさないようにと...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前のあとを絶やさないようにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...話の糸を絶やさないようにつとめているとも見られます...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほのかに微笑を絶やさないといった...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...線香を絶やさないようにしている...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...土臺木つ葉旗本などが御大層に――家名を絶やさない爲...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不断の微笑を絶やさない心掛を持っているだけに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女好きで遊び好きで笑談を口から絶やさないといってもいいくらいのTを振返ってみると...
長谷川伸 「幽霊を見る人を見る」
...戀もそんなに迅速にはそれを絶やさないと見える...
堀辰雄 「ハイネが何處かで」
...使用人と同じ国民のいいなりなのです」女王は笑みを決して絶やさないものの...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...私は頬に微笑を絶やさないで...
三好十郎 「冒した者」
...ひとりこの窯ばかりは伝統を続けて今も煙を絶やさないからである...
柳宗悦 「日田の皿山」
...友達の話じゃ」だまって香を絶やさないようにしていた兄とつれだち...
山川方夫 「その一年」
...――これだけは絶やさないようにしてお呉れ...
山本周五郎 「日本婦道記」
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