...もう一切の執着を絶つて下さい...
伊藤野枝 「遺書の一部より」
...政府ではその禍根を絶つことに腐心した...
伊藤野枝 「転機」
...創作の筆を絶つて...
宇野浩二 「思ひ出すままに」
...自ら一命を絶つ決心をしたのだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...もし君の要求が容れられなければ僕との関係を絶つと決心したものの...
大杉栄 「男女関係について」
...金権政治の金蔓(かねづる)を絶つためにはこれもやむをえないのだと北槻中尉らは言うが...
高見順 「いやな感じ」
...きっと絶つよ」と言った...
田中貢太郎 「蓮香」
...たとひ本黨との關係を絶つも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...此れが為めに自由党と提携を絶つに至るも復た畏るゝに足らずと説きたり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...交りを絶つのを覚悟の上にて...
直木三十五 「南国太平記」
...あばたの衰退は人口の増殖と反比例して近き将来には全くその迹(あと)を絶つに至るだろうとは医学上の統計から精密に割り出されたる結論であって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...命を絶つのは易いが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その退路を絶つように平次...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...しかるに永遠性においては他者性と自己性との對立さへ全く跡を絶つ...
波多野精一 「時と永遠」
...しかし時代が早かつたと見えこの方法はいつの間にか我が国からその影を絶つたが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...人民と交際を絶つの覚悟ならばすなわち可ならんといえども...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...思えばこの身体を自ら絶つには至らず...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...後顧の不安を絶つことができなかった...
吉川英治 「三国志」
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