...予の如き不良教師が部内に跡(あと)を絶つた事を同じく心から祝したいと思ふ...
芥川龍之介 「入社の辞」
...俗音を絶つてゐるから...
市島春城 「読書八境」
...それが爲に吾思ひを絶つまでには至らぬ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...理滿はかうして性慾の煩ひを絶つてから...
薄田泣菫 「久米の仙人」
...いわゆる智略人に絶つ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...忽ちにして褌(ふんどし)絶つ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...苦と健鬪して苦の原因を絶つた時にも勿論苦を脱することが出來るのでありますけれども...
朝永三十郎 「學究漫録」
...事此に至れば自由党は唯だ閣下の内閣と提携を絶つの外なきのみと...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...一年餘ロダンと交を絶つ...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...彼れの身體をぶら下げて息の根を絶つに役立つやうだつた...
正宗白鳥 「假面」
...』美に對すれば俗念を絶つ...
八面樓(宮崎湖処子) 「泉鏡花作『外科室』」
...自分が恨めしい人の顔に執着を絶つことのできないのも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...前年吟哦(ぎんが)を絶つてゐた故が不審である如く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...まずは家号の地と連絡を絶つことはなかったがゆえに...
柳田國男 「名字の話」
...此世の渾ての物を絶つも猶絶つ能はざるものを有すれば是れ信条を有する也...
山路愛山 「信仰個条なかるべからず」
...子から孫へと続く生命の系列を自分で絶つ...
山本周五郎 「菊屋敷」
...禍根を絶つことは困難ではないだろう...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...以来数十年後まで、その消息を絶つ...
吉川英治 「年譜」
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