...翁はついに秋山図(しゅうざんず)には意を絶つより外(ほか)はなくなりました...
芥川龍之介 「秋山図」
...その周囲に監獄然たる煉瓦(れんが)の壁をめぐらして外界との連絡を絶つのを見ても...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...斯樣なことで衣食を絶つて金融の道を塞いで一方で此處に來い買つてやると云ふことを始めた...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...直(ばつた)り足を絶つて了つた...
徳田秋聲 「絶望」
...さもなければ愛情関係を絶つというのである...
豊島与志雄 「自由人」
...全くこれを放ちて父母教育の関係を絶つべからずと...
福沢諭吉 「教育の事」
...思えばこの身体を自ら絶つには至らず...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...博奕は殆んど跡を絶つに至ったということである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...往來を絶つてゐたのであつたが...
正宗白鳥 「奇怪な客」
...吉凶にかかわって日時を転(かえ)るの旧慣を絶つとも...
南方熊楠 「十二支考」
...移りてピスピル山の旧寨(きゅうさい)に洞居し全く世と絶つ事二十年...
南方熊楠 「十二支考」
...世の中との交渉を絶つ事によって...
水上滝太郎 「遺産」
...』美に對すれば俗念を絶つ...
八面樓(宮崎湖処子) 「泉鏡花作『外科室』」
...自分が恨めしい人の顔に執着を絶つことのできないのも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...金井君は断然筆を絶つことにした...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...(c)今こそ社会とのつながりを絶つべきときである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...以来数十年後まで、その消息を絶つ...
吉川英治 「年譜」
...韋編(いへん)三たび絶つ...
和辻哲郎 「孔子」
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