...翁はついに秋山図(しゅうざんず)には意を絶つより外(ほか)はなくなりました...
芥川龍之介 「秋山図」
...親戚達は母堂の意嚮や伊三郎君に追從して往來を絶つやうになつたので...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...もう一切の執着を絶つて下さい...
伊藤野枝 「遺書の一部より」
...送金を絶つとさえおどかされたけれど...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...乾坤に一擲くれし大夕立耳一つ恵み残され冬籠寒卵取りに出しのみ今日も暮れ農地改革の声が旺んになつて来た時分から素顔君の俳句はぱつたりと跡を絶つてしまつた...
高浜虚子 「椿子物語」
...中途で筆を絶つた作だの...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...苦と健鬪して苦の原因を絶つた時にも勿論苦を脱することが出來るのでありますけれども...
朝永三十郎 「學究漫録」
...伯の猶ほ間接にも直接にも本黨との關係を絶つの意なきや無論なるべし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自由黨が閣下の内閣と提携を絶つに至らむことを望み...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...もし、御意に逆ったなら、交りを絶つも、よろしい...
直木三十五 「南国太平記」
...然るに夏目氏は朝日新聞の関係を絶つ事難(かた)くして交渉纏(まとま)らずまた森先生より小生に頼むやうにと義塾の人が千駄木(せんだぎ)を訪問したる時...
永井荷風 「書かでもの記」
...然し三千代と自分の関係を絶つ手段として...
夏目漱石 「それから」
...数年ならずしてこれらの猛獣はこの世に跡を絶つであろうと...
新渡戸稲造 「自警録」
...その後ち禁を犯す者が跡を絶つに至ったということである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...博奕は殆んど跡を絶つに至ったということである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...金井君は断然筆を絶つことにした...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...わたくしは念を捜索に絶つより外あるまい...
森鴎外 「渋江抽斎」
...外夷の軽侮を絶つのみならず...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
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