...生命を絶つことが一つの快楽であるような人がよくある...
ギィ・ドゥ・モオパッサン Guy de Maupassant 秋田滋訳 「狂人日記」
...今の社長と關係を絶つ時機を見てをるのぢや...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その周囲に監獄然たる煉瓦(れんが)の壁をめぐらして外界との連絡を絶つのを見ても...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...乾坤に一擲くれし大夕立耳一つ恵み残され冬籠寒卵取りに出しのみ今日も暮れ農地改革の声が旺んになつて来た時分から素顔君の俳句はぱつたりと跡を絶つてしまつた...
高浜虚子 「椿子物語」
...病気が危険なら往来も絶つです...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...交りを絶つのを覚悟の上にて...
直木三十五 「南国太平記」
...この争を絶つためには席順に上下の区別をなくするに若(し)くはない...
新渡戸稲造 「国際聯盟とは如何なものか」
...数年ならずしてこれらの猛獣はこの世に跡を絶つであろうと...
新渡戸稲造 「自警録」
...しかし時代が早かつたと見えこの方法はいつの間にか我が国からその影を絶つたが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その後ち禁を犯す者が跡を絶つに至ったということである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...なお全くその迹を絶つには至らなかったということである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...青野に関する母と私の会話は永々と続いたのであるが緒口だけで絶つて置かう...
牧野信一 「鱗雲」
...今は全くそんな望みを絶つて...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...女色を絶つと云つて...
正宗白鳥 「假面」
...そして世間と一切の交通を絶つてゐるらしい主人の許(もと)に...
森鴎外 「妄想」
...以来数十年後まで、その消息を絶つ...
吉川英治 「年譜」
...糧(粮)を絶つ...
和辻哲郎 「孔子」
...そこで三月の末にはインド軍は艦隊の退路を絶つ工作を始め...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??