...親戚達は母堂の意嚮や伊三郎君に追從して往來を絶つやうになつたので...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...もう一切の執着を絶つて下さい...
伊藤野枝 「遺書の一部より」
...一年半ばかり交際を絶つてゐた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...愛国の空言喧(かまびす)しくして愛国の実跡(じっせき)を絶つに至る...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...スチュアート家は全く跡を絶つに至り...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...我輩は徒(いたず)らに人命を絶つことを好まぬ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...何の学説とか誰の主義とか紹介者のある毎に約六ヶ月づつ之を循環崇拝する如き軽佻な態度は全く跡を絶つて静に...
丘浅次郎 「疑ひの教育」
...戦争その物があとを絶つようなことはとうていない...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...斯樣なことで衣食を絶つて金融の道を塞いで一方で此處に來い買つてやると云ふことを始めた...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...どうしてあいつと關係を絶つなんてことができましょう...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...何が故にその跡を絶つに至れるや...
永井荷風 「江戸芸術論」
...後の禍(わざはひ)を絶つ爲...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ハタと消息を絶つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人民と交際を絶つの覚悟ならばすなわち可ならんといえども...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...貞固はこれがために一時抽斎と交(まじわり)を絶つに至った...
森鴎外 「渋江抽斎」
...外夷の軽侮を絶つのみならず...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...家名を絶つは不孝の大なるものなり...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...韋編(いへん)三たび絶つ...
和辻哲郎 「孔子」
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