...絶え間なく飛び交(か)う燕(つばくら)の中を山の方へ歩いて行った...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...ほとんど絶え間なく滝のような雨をはたいていましたが...
芥川龍之介 「妖婆」
...絶え間なく呟く呪文の声も...
芥川龍之介 「妖婆」
...音を立てないばかりに雲は山のほうから沖のほうへと絶え間なく走り続ける...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...そして絶え間なく世界中のすべての河の水を受け容れてゐて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...視線は絶え間なく小刻みに動いているくせに...
梅崎春生 「黄色い日日」
...人体を絶え間なくプスリプスリと刺(さ)し貫いているのだ...
海野十三 「蠅」
...それが絶え間なくむくむくとうごめいていた...
江戸川乱歩 「影男」
...この自意識は、しだいしだいに、絶え間なく、直接に神経をつつく感覚に移るのであった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...絶え間なく鉄砲を打つ音がしている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...記憶や習慣に基づく絶え間なく確立された確信とは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...絶え間なく不安に襲われ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...その靜かな空中で自分の羽根の音が絶え間なくぶむぶむと鳴るのを快げに聞き入つた...
室生犀星 「星より來れる者」
...絶え間なく兵を歩ませつつ実は巨大な輪形陣を旋回(せんかい)しながら...
吉川英治 「上杉謙信」
...義元の同朋(どうぼう)、伊丹権阿弥(いたみごんあみ)という者が、中門まで手燈(てあかり)を持って出迎えに出ている様など、夜の茶会にふさわしく、灯影(ほかげ)のゆらぎ、虫の音など、風流の気につつまれて見えたが、義元が通って、そこが閉まると、一組七名ずつの素槍(すやり)を引っさげた兵が、絶え間なく、附近を巡って、水も洩らさぬ警戒をしていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...絶え間なく鳴りはためいて――二甲府の御番城は...
吉川英治 「夏虫行燈」
...我々は脇の方に英雄的な彫刻の行列が絶え間なく続くのを瞥見していたからだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...また絶え間なくスペインやフランスからの侵入を受ける情勢にあっては...
和辻哲郎 「鎖国」
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