...家は絶え間のない地震のために土台から折れる位...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...それが絶え間なくむくむくとうごめいていた...
江戸川乱歩 「影男」
...陰気な絶え間のない雨垂れ……...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...彼らの人生は自制という名の絶え間なき桎梏だった――さりとてこの桎梏を緩めるためちらりと目を交わそうとも...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...傍でさっきから口の絶え間もなく狂犬のように猛(たけ)っている母親には脇眼もくれず...
近松秋江 「霜凍る宵」
...絶え間なく後悔に苦しめられてるんだよ...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...泣きながら絶え間なしに...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...局部的なゲリラ戦は絶え間がなかった...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...すぐ後(うしろ)の寺の門の屋根(やね)には雀(すゞめ)と燕(つばめ)が絶え間(ま)なく囀(さへづ)つてゐるので...
永井荷風 「すみだ川」
...この絶え間無き流動推移が時である...
波多野精一 「時と永遠」
...絶え間ない飢餓が感覚を鋭くさせるのか...
原民喜 「飢ゑ」
...……殆ど絶え間なしに...
原民喜 「災厄の日」
...丁度その頃から絶え間なく彼を襲ひ出した病魔やそのための生活力の極度の衰弱と一しよになつて...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...生垣を破つたりして忍び込む肉桂盗棒の絶え間がなかつた...
牧野信一 「肉桂樹」
...濤のやうな――騒音が絶え間なく渦巻いてゐる賑やかな大きな四ツ角であつた...
牧野信一 「変装綺譚」
...水辺を去るみず鳥のこえが絶え間なく北方につづいて起っていた...
室生犀星 「津の国人」
...要するにやつらは貯めた金を一週間ごとに絶え間なく溢れさす一箇の蛇口なのにすぎない...
山川方夫 「その一年」
...それは絶え間なく襲って来る甘い誘惑であった...
吉川英治 「源頼朝」
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