...馭者は絶え間なく鞭を打鳴し...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...スノードンの秀麗なる北側面を殆ど絶え間なく落ちて来るジンジャ・ビアの空瓶や...
石川欣一 「可愛い山」
...そして絶え間なく世界中のすべての河の水を受け容れてゐて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...最後の車輛に翻(ひるがえ)った国旗が高粱畑の絶え間絶え間に見えたり隠れたりして...
田山花袋 「一兵卒」
...絶え間なしにひそひそ声と跣足でぺたぺた歩く音がした...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...絶え間のないいざこざが始まった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...わずかに書肆(しょし)の来(きた)って旧著の改版を請うがまま反古(ほご)にもすべき旧稿の整理と添刪(てんさん)とに日を送ればかえって過(すぎ)し日の楽しみのみ絶え間もなく思い返されるばかり...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...かれの詩は子供がははおやの白い大きい胸にすがるやうにすなほな極めて懐しいものも其疾患の絶え間絶え間に物語られた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...喧嘩は絶え間なかつたし...
林芙美子 「瀑布」
...彼には空間が殆ど絶え間なく波のやうに揺れ迫つた...
原民喜 「火の唇」
...絶え間なく襲って来るひどい苦痛の中から...
久生十蘭 「キャラコさん」
...各種の紛擾(ふんじょう)の絶え間のない両者の間に...
火野葦平 「糞尿譚」
...だんだん消えてゆきそうになる――そういう絶え間のない変化を...
堀辰雄 「楡の家」
...鼠ほどもある宮守(やもり)の絶え間なく這い廻っている……そうした何ともたとえようない寂しい儚ない浅ましい景色を...
正岡容 「小説 圓朝」
...絶え間もない酷使と痛い打抛の鞭の下にあつた...
室生犀星 「愛の詩集」
...病気の見たてについて彼らの間にあのように絶え間なく論争が見られるわけがない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...墨のごとき冷風は絶え間なく雲を戦(そよ)がせ...
吉川英治 「三国志」
...個人または公人として出入の絶え間もなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
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