...徐(おもむろ)にしかも絶え間なく...
芥川龍之介 「秋」
...玩具屋の外の硝子(ガラス)戸は一ぱいに当った日の光りの中に絶え間のない人通りを映(うつ)している...
芥川龍之介 「少年」
...絶え間なく飛び交(か)う燕(つばくら)の中を山の方へ歩いて行った...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...視線は絶え間なく小刻みに動いているくせに...
梅崎春生 「黄色い日日」
...水月などの絶え間無き來訪を受けた頃は...
高濱虚子 「俳諧師」
...絶え間なく動く縮緬皺(ちりめんじわ)となつて見え...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...最後の車輛に翻(ひるがえ)った国旗が高粱畑の絶え間絶え間に見えたり隠れたりして...
田山花袋 「一兵卒」
...あたりの樹木(じゆもく)からは虫噛(むしば)んだ青いまゝの木葉(このは)が絶え間なく落ちる...
永井荷風 「すみだ川」
...すぐ後(うしろ)の寺の門の屋根(やね)には雀(すゞめ)と燕(つばめ)が絶え間(ま)なく囀(さへづ)つてゐるので...
永井荷風 「すみだ川」
...之が原因(もと)で始終中(しょっちゅう)争論(いさかい)の絶え間が無い...
羽志主水 「越後獅子」
...絶え間なき流動推移の中に有より無への方向を取りつつ...
波多野精一 「時と永遠」
...目あたらしさうで……その美しい二つの眸は絶え間なく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...その高い梢からは一滴一滴と絶え間なく露が滴り落ちる...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「沈黙」
...そして絶え間なしに吠え續けたので...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...更に耳を澄すと無数の自転車の鈴(ベル)の音が絶え間なく...
牧野信一 「村のストア派」
...いつも小合戰の絶え間なかつた地方であつた...
吉川英治 「折々の記」
...浅ましい嵐の渦が絶え間なく起ってきた...
吉川英治 「剣難女難」
...外では巡査や百姓や村の人たちが建物の塀と僧院の間を絶え間なく見張っていた...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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