...一むらの樹立(こだち)に絶えては続く...
泉鏡花 「遺稿」
...みんな死に絶えてしまふだらうと云ふ事は明らかだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...中野とは卒業以来絶えて邂逅の機会にめぐまれていなかった...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...避暑客の往来も全く絶えているようであった...
寺田寅彦 「小爆発二件」
...話はいつのまにか途絶えていた...
豊島与志雄 「月明」
...息が絶えてしまっていた...
中里介山 「大菩薩峠」
...山頂との交通が絶えてしまって...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...往来の人も殆(ほと)んど絶えて...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...両親とも死に絶えて佐久間家に引取(ひきと)られ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...たうとう息が絶えてしまつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ひとり残らず時疫(じやみ)にでもかかって死に絶えてしまったのか...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...警視庁の連中はみな死に絶えてしまったのか...
久生十蘭 「魔都」
...すっかり頭髪が絶えてしまい...
火野葦平 「花と龍」
...宵のうちでも絶えて人通りのない小川に沿うた長い一直線の街道である...
牧野信一 「変装綺譚」
...これは耶蘇(ヤソ)教で人は上帝特別の思召しもて他の諸動物と絶えて別に創作された物といい伝えたからで...
南方熊楠 「十二支考」
...宮がながく途絶えておいでにならぬことになれば恐ろしいと思われ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...互いに隔絶してその間の聯絡(れんらく)は絶えていたかと思われ...
柳田国男 「山の人生」
...「そちは絶えて稽古に来たこともない男だが...
吉川英治 「剣難女難」
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