...一寸野道で途絶えても殆ど町続きに斉(ひと)しい停車場あたりの靄(もや)の燈を望んだのを...
泉鏡花 「遺稿」
...羊の鈴の音(ね)も絶えて...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...死に絶えてしまいましたとさ」三人目が...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ふっつり音信が絶えてしまったが...
徳田秋声 「縮図」
...斯ういふ天然の貴重な植物も動物も絶えてしまう...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...山では絶えて臆病風に誘われぬ私も...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...今までは暇(いとま)なくて絶えて心に浮ばざりし事も...
野中到 「寒中滞岳記」
...絶えて人が踏みこまぬものだから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...絶えて久しいご邂逅...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...もし巡査が居なければ公園に花の咲く木は絶えてしまうだろう...
正岡子規 「墓」
...これほどの心よさこの数十日絶えてなき事なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...――そのままで、息が絶えて、もう腐りはじめたとも見える三人の姿を、照らし出しているガンドウの光のロウソクが、燃えちびて来たのか、プチプチと微(かす)かな音を立てて息をつき、壁の上の三人の影が、ユラリと動く)(昭和二十四年五―六月)...
三好十郎 「胎内」
...息はまったく絶えているのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
......
室生犀星 「抒情小曲集」
...日録は此より下(しも)十一月九日に至つて絶えてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...佐渡の海府(かいふ)地方では飯米が絶えて...
柳田國男 「食料名彙」
...その後は絶えているのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...懶(ものう)い稽古(けいこ)三味の音(ね)が絶えて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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