...久しく行き絶えてゐた濱町の怪しい家へこの夜を明しに行くと決心した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...全く途絶えてしまったのではないかと...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...それ限(き)り消息が絶えてしまったんです」書斎の安楽椅子にふかぶかと身を投げかけながら...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...大雪が降って人どおりの絶えている時...
田中貢太郎 「嬌娜」
...朝鮮以来絶えて久しき御挨拶を申し述べましたところ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...手に取る笏を後(うしろ)にも前にも絶えて搖がさず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...誓約絶えてあるを得ず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...旅客の姿の幾(ほと)んど全く絶えてしまった停車場へ...
徳田秋声 「あらくれ」
...絶えて良人(おっと)の側へ寄らなかった彼女は...
徳田秋声 「あらくれ」
...翌日から二人の関係はすべて絶えてしまった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...笛の音は全く絶えておりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それらしい人相の男には絶えて出会わない...
中島敦 「牛人」
...――いよいよ鐘の音が絶えて...
牧野信一 「サクラの花びら」
...蝉の声はすつかり止絶えて...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...已むなく思ひ絶えて出でんとするに...
正岡子規 「花枕」
...ドーも本種は絶えて...
南方熊楠 「十二支考」
...他人は絶えて何を侮辱する事能わず...
山本周五郎 「青べか日記」
...津田家は自分の代で絶えてもよいと思っているらしい...
山本周五郎 「いさましい話」
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