...絶えず人の鼻を気にしていた...
芥川龍之介 「鼻」
...○俳優は実生活では軽い化粧カバンさえ持つのをいやがって弟子と称するものに持たせるくせに演技中には絶えず何かを持ちたがる...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...また広元入道さまや相州さまとは絶えずお逢ひなされて幕府のまつりごとを決裁なされ...
太宰治 「右大臣実朝」
...尖兵長は兵員七名を抜いて絶えず警戒を厳にしつつ全隊を教導せよ」と大尉は兵員一同の面を顧みた...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...彼らの幼年時代を絶えず囲繞していた良からぬ手本によることも...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...家内には紛々(ごたごた)が絶えず...
永井荷風 「ひかげの花」
...といっても中心に絶えずその理解を説いている浪人姿のさむらいを置いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...絶えず操作を要する機械――等のことを考えると...
野村胡堂 「音波の殺人」
...それは絶えず頭にかむっていました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...広島では誰かが絶えず...
原民喜 「廃墟から」
...絶えずキョトキョトと落ち着かぬ視線を前後左右に放ちながら続いていったが...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...絶えずその暗くなった空を気になさっていた...
堀辰雄 「楡の家」
...絶えずその左側に...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...主體的なものに關係付けられる歴史的認識もつねに絶えず客觀的な存在に自己を結び付けねばならず...
三木清 「歴史哲學」
...冷々として絶えず...
南方熊楠 「十二支考」
...彼の眼は数年まえから病んでいて、絶えず涙が出、目脂(めやに)が溜り、そうして視力が弱るばかりであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...絶えず参木の首を掴んでいた...
横光利一 「上海」
...絶えずそれ以上にあるであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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