...生命の所在たる世界の総数は絶えず増加しようとしているというのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...人類の国と国との間には絶えず小紛擾がありながら...
丘浅次郎 「人類の生存競争」
...井谷も絶えず雪子のことを念頭に置いていてくれるらしかったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...かれ生命のある限り、目に光明を見る限り、絶えず苦む、我れ行きて彼を助くること難し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...絶えず其の脅かす所となるものゝ如くに見做されたり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...絶えずミシンの音やら印刷機の響が聞える...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...絶えず忌避していた世間へ...
原民喜 「冬日記」
...絶えず寒気をおぼえるようになることだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...絶えず膿の溜つた眼ばかり見つけてゐるため...
北條民雄 「戯画」
...あちらこちらに水車がごとごとと音を立てながら絶えず廻っている狭い村の中を何んということはなしに一まわりした後...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...しかも我々はこの對質することができないものと絶えず對質させられてゐるのである...
三木清 「人生論ノート」
...このやうな見方は後の哲學の歴史を絶えず支配してきた...
三木清 「認識論」
...ヘーゲルがそれに就ては絶えず感激をもつて語つた大革命によつて...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...そして二条の院へ着くまで絶えず涙がこぼれた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...到るところで絶えず自分をつけねらう倦むことなき追跡からのがれるためにそれまで随分長いこと苦労に苦労を重ねて来たことや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...絶えず往来をしているし...
山本周五郎 「山彦乙女」
...絶えずそのほうへひきつけられている...
山本周五郎 「夕靄の中」
...虚空に現れるものが絶えずこのように大きくて赤ければ...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
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