...絶えず「きりしとほろ」の頭をめぐつて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...風は絶えず東南の方向から吹いていた...
梅崎春生 「桜島」
...絶えずたださえ少(ち)いさな...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...絶えず戦々恐々としておるに違いないぞと言った...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...」先刻(さっき)から三人四人と絶えず上って来る見物人で大向(おおむこう)はかなり雑沓(ざっとう)して来た...
永井荷風 「すみだ川」
...絶えず熊と角力(すもう)をとって戯れていたということだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...絶えず生活の掲げる夢を求め...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...絶えずくすくす笑っていた...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...絶えず想像をたくましゅうしている彼の気まぐれが...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...絶えずかすかに揺れている枯枝の網を透いて...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...その上へ魔法でもかけてゐるやうに絶えず緩やかに動かしてゐた...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...絶えず新しきものを現はしはしないか...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...彼は彼の物質的な力をもつて絶えず自然にはたらきかけ...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...絶えずひよろついてゐた...
室生犀星 「星より來れる者」
...絶えず自分にたより自分の愛を求める者がいる...
山本周五郎 「菊屋敷」
...もっと深刻なものを要求していた私の読書慾は絶えずイライラしていたようです...
夢野久作 「涙香・ポー・それから」
...マロニエの花は絶えず卓の上へ落ちて来た...
横光利一 「旅愁」
...親から貰った金銭で旅人となり得た自分に絶えず弱点を感じ...
横光利一 「旅愁」
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