...陸続(りくぞく)として絶えず...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...日本の文壇の動きに就ては絶えず注意の眼を瞠(みは)つて居るらしく...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...その地点と本船との間を一艘の快艇(ギッグ)が絶えず行ったり来たりしており...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...私はそのご絶えず彼のこころに感受性を持つかどうかを注意するようになった...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...株屋のように体が閑(ひま)で金にもそう困らない割に絶えず頭脳(あたま)をつかっているものは...
徳田秋声 「縮図」
...郁太郎は絶えず与八に付ききりです...
中里介山 「大菩薩峠」
...内容といふものは絶えず流動してゐる...
中原中也 「生と歌」
...それでも胸の下の所には絶えず不安な自覚があった...
夏目漱石 「行人」
...それでも金力を離れた他(た)の方面において自分が優者であるという自覚が絶えず彼の心に往来する間は幸福であった...
夏目漱石 「道草」
...どうしても、絶えず、あの部屋には騒擾がなくてはならないのだらう...
原民喜 「災厄の日」
...絶えず輝いてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼は絶えずあたりを見廻し...
北條民雄 「道化芝居」
...私はあなたくらゐ絶えず自分の外側において野蠻な不安を感じてゐる人を知りませんし...
堀辰雄 「室生さんへの手紙」
...平等主義の提唱が絶えず蒸し返されているのは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...怒と焦躁(しょうそう)とが絶えず混淆(こんこう)している...
三木清 「人生論ノート」
...絶えずそのほうへひきつけられている...
山本周五郎 「夕靄の中」
...ただ二人の容子だけが同時に見える番臺から絶えず見られてゐる處を想像すると尚だつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...絶えず横を向いて話している...
横光利一 「夜の靴」
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