...彼女の絵姿はとても美しかった...
...絵姿の似顔絵を描いてもらいたい...
...展覧会で彼の素晴らしい絵姿を見た...
...彼女はあの芸術家が描いた絵姿のモデルだった...
...絵姿が美しい人は、美術品のようだ...
...そうしてこの窓にヒロインの絵姿のビラがはってあるのである...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...けれども、お君は、絵姿だと思って、「ほんとに、お生写(いきうつ)し……どうしてこんなに上手にかけるものでございましょう」と我を忘れて驚嘆したのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...これはお説教ではない、成田山御本尊の絵姿を売っているのだと思いましたが、その坊さんたちの仰々しい錦襴(きんらん)の装いや、不動明王御本尊と記した旗幟(はたのぼり)が、いかにも景気がよいものですから、お絹も足をとどめて、人の肩からちょっとのぞいて見ますと、中央に僧頭巾をかぶった坊さんが、物々しくいいつづけました、「勿体(もったい)なくも、成田山御本尊不動明王のお姿、滅多には拝めない品を、このたび、衆生済度(しゅじょうさいど)のために、あまねく世間に売り出して差上げる、一枚が百と二十文、十枚以上お買求めの方には一割引――なお、この際お申込みの方には特に景品と致しまして――」前に、やはり錦襴の帳台を置いて、その上におびただしい絵像の巻物を積み重ねながら、要するに衆生済度のために、不動尊の絵姿を、一般に公開して売下げるという宣伝であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの不健康な絵姿を書斎や客間に...
野村胡堂 「胡堂百話」
...謎(なぞ)の人物の絵姿が...
野村胡堂 「胡堂百話」
...……ここに捨蔵さまの絵姿もあるから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...そう云う迷いの一ときもおようにはあったと云う事が一層彼のうちのおようの絵姿を完全にさせるように思えたりした...
堀辰雄 「菜穂子」
...菜穂子がその絵姿の中心となった...
堀辰雄 「菜穂子」
...自分の魂の醜くさをまざまざと眼の前の絵姿の上に見せつけられて後悔慚愧(ざんき)に身の置き処もなく...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...一枚の美しい若衆の絵姿が落ちていました...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...絵姿を思はず前の方へ持つて来て...
三木竹二 「いがみの権太」
...はしきやしマダム・キュリーの絵姿もともにかかげよ桃の節句に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その絵姿(えすがた)をひと目でも見れば...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「忠義者のヨハネス」
...あの危険(きけん)な絵姿(えすがた)のあるへやだけはあけませんでした...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「忠義者のヨハネス」
...その絵姿は、まことにみごとにできていて、それこそほんとうに生きているのではなかろうかと、しかも、これいじょうかわいらしい、美しいすがたは世界(せかい)じゅうさがしてもあるまい、と思われるほどだったのです...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「忠義者のヨハネス」
...世(よ)にも美しいおとめの絵姿(えすがた)を見たとたんに...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「忠義者のヨハネス」
...あの美しい絵姿(えすがた)のひとはだれだ...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「忠義者のヨハネス」
...さて絵姿に掛けられた紫の覆を引いた...
渡辺温 「絵姿」
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