...彼女の絵姿はとても美しかった...
...絵姿の似顔絵を描いてもらいたい...
...展覧会で彼の素晴らしい絵姿を見た...
...彼女はあの芸術家が描いた絵姿のモデルだった...
...絵姿が美しい人は、美術品のようだ...
...幼少の頃から、その絵姿には、うんざりするくらゐたくさんお目にかかつて来たが、その実物に面接するの光栄には未だ浴してゐないのである...
太宰治 「お伽草紙」
...「綺麗なひとの絵姿を私の部屋の壁に張って置いて下さいまし...
太宰治 「雪の夜の話」
...そうした背景の前に立つ佗(わび)しげな旅客の絵姿に自分のある日の片影を見出す...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...苦界(くがい)十年親のために身を売りたる遊女が絵姿(えすがた)はわれを泣かしむ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...この箱の中にあった絵姿に見入ってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...けれども、お君は、絵姿だと思って、「ほんとに、お生写(いきうつ)し……どうしてこんなに上手にかけるものでございましょう」と我を忘れて驚嘆したのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...店先で見られた絵姿をたよりに...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...そう云う迷いの一ときもおようにはあったと云う事が一層彼のうちのおようの絵姿を完全にさせるように思えたりした...
堀辰雄 「菜穂子」
...菜穂子がその絵姿の中心となった...
堀辰雄 「菜穂子」
...一体何を驚いたのでしょう! これが驚かずにいられようか――今朝見るあの絵姿の面影は...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...なおもその絵姿に吸いつけられたように眺め入っていたが...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...どうぞこの絵姿をわが身の代りに年寄らせ...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...私たちはそういう歴史の展望をも空想ではない未来の絵姿として自分の一つの生涯の彼方によろこびをもって見ているのも事実である...
宮本百合子 「新しい船出」
...未来の絵姿はそのように透明生気充満したものであるとしても...
宮本百合子 「新しい船出」
...あの危険(きけん)な絵姿(えすがた)のあるへやだけはあけませんでした...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「忠義者のヨハネス」
...その絵姿は、まことにみごとにできていて、それこそほんとうに生きているのではなかろうかと、しかも、これいじょうかわいらしい、美しいすがたは世界(せかい)じゅうさがしてもあるまい、と思われるほどだったのです...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「忠義者のヨハネス」
...世(よ)にも美しいおとめの絵姿(えすがた)を見たとたんに...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「忠義者のヨハネス」
...仏壇に掲げてある小さな女の絵姿...
山本周五郎 「おもかげ抄」
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