...三は雁形の鳥的(とりまと)を絲にて釣れるもの 是には等級なく四は鐵楯である 是は矢を立てたるを成功者となす 點數等しければ姿勢のよろしきを上となすの定めである...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...縺れ絲でも切るやうに...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...アブラハム・クップフェルの處からも、あの三角帽、赤絲肩章、前立(まへだち)、色布(いろぎれ)で結(ゆわ)いた辮髮の見別がつく...
ルイ・ベルトラン Louis Bertrand 上田敏訳 「石工」
...或は緋(ひ)の絹絲(きぬいと)の乱れる様に...
江戸川乱歩 「悪霊」
...裳の絲を拔き取つて飯粒(めしつぶ)を餌(えさ)にしてその河のアユをお釣りになりました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...マルガレートはもう一時間も前から絲卷竿を持ったまま...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...機(はた)を織(お)つて切(き)り放(はな)した最後(さいご)の絲(いと)の端(はし)を繩(なは)のやうに綯(な)つた綱(つな)である...
長塚節 「土」
...絲が鐶にどんな工合に引つ掛つて居るか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これで平次の持つて居る凧絲は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...血染の凧絲を外に投つてあつたのも變だと思つたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...絲満の部屋の前へくると...
久生十蘭 「金狼」
...絲満事件の五日ほど前に起った銀行ギャングの犯人の一人が...
久生十蘭 「金狼」
...絲満事件か...
久生十蘭 「金狼」
...又(また)金絲雀(かなりや)は顫(ふる)へ聲(ごゑ)で...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...絲のやうな雨が瓦を滑(すべ)ツて雫(しづく)となり...
三島霜川 「青い顏」
...米を苧絲の篩でふるふときに出るものと謂つて居るが(飛州志)...
柳田國男 「食料名彙」
...その上からまだ毛絲の肩掛を首に卷いた男が...
横光利一 「榛名」
...絲子さんという姉さんの方の子が学校から帰ってくる...
若杉鳥子 「旧師の家」
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