...「水滸伝(すゐこでん)」「西遊記(さいいうき)」「金瓶梅(きんぺいばい)」「紅楼夢(こうろうむ)」「品花宝鑑(ひんくわはうかん)」等の長篇を絮々綿々(じよじよめんめん)と書き上げる肉体的力量には劣つてゐると思つてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...柳の絮(わた)の散るよと見えて...
泉鏡花 「婦系図」
...不レ得下絮二叨吐スルコトヲ上于茲(コヽニ)一矣...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...旧城市柳絮(りゅうじょ)とぶことしきりなり昭和四年 五月十四日発...
高浜虚子 「五百句」
...黒い絮(わた)のような煙の中に怪物の姿があって...
田中貢太郎 「嬌娜」
...垂れさがってるしなやかな柳絮が...
豊島与志雄 「幻覚記」
...梨花淡白柳深青 〔梨花(りか)は淡白(たんぱく)にして柳(やなぎ)は深青(しんせい)柳絮飛時花満城柳絮(りゅうじょ)の飛ぶ時花(はな)城(しろ)に満(み)つ惆悵東欄一樹雪惆悵(ちゅうちょう)す東欄一樹(とうらんいちじゅ)の雪人生看得幾清明人生(じんせい)看(み)るを得るは幾清明(いくせいめい)ぞ〕何如璋は明治の儒者文人の間には重んぜられた人であったと見え...
永井荷風 「十九の秋」
...七全くどうにも仕様のないこの場合に立至っては今更のめのめと柳絮(りゅうじょ)が親元の紙問屋へ相談にも行かれず...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...こはそも如何(いか)に男は間違(まが)う方(かた)なく若旦那柳絮(りゅうじょ)...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...柳絮の飛ぶ所なら満洲だらうが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...柳絮と逢引との間に感情の関連を発見した歌である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...巨勢は絮(わた)の如き少女が肩に...
森鴎外 「うたかたの記」
...いわゆる柳絮(りゅうじょ)の漂々たる行くえを見送ったことがあったが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...如何にも柳絮は風を愛するやうでもあり...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...夢のやうに飛ぶ柳絮の風に吹かれながら...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...遠く来て熊岳河の砂の湯に打任(うちまか)せたる我が心かな見ゆる山みな青けれど子を望む山のみ寒し野の上にして東京に子らを置きたる心をも悲しくぞする望小(ぼうせう)の山満洲の柳のなかに子を望む山はあれども東京遠し野のうへの望小山(ぼうせうざん)の裸(はだか)をものどかにしたる柳と朝日あてもなく飛ぶ心をば抑(おさ)へつつ濡れたる沙に下(お)りきぬ柳絮営口にて...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...期月看遍柳絮舞...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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