...「水滸伝(すゐこでん)」「西遊記(さいいうき)」「金瓶梅(きんぺいばい)」「紅楼夢(こうろうむ)」「品花宝鑑(ひんくわはうかん)」等の長篇を絮々綿々(じよじよめんめん)と書き上げる肉体的力量には劣つてゐると思つてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...柳の絮(わた)の散るよと見えて...
泉鏡花 「婦系図」
...しかしわたしは前もってそういう種類の填絮(まいはだ)は十分こしらえてあったのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...こはそも如何(いか)に男は間違(まが)う方(かた)なく若旦那柳絮(りゅうじょ)...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...絮々細々と――文壇の術語で言へば克明に――書き立てた日本の文壇小説に至つては...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の追憶」
...」此月蘭軒に柳絮(りうじよ)の七絶五首がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...巨勢は絮(わた)の如き少女が肩に...
森鴎外 「うたかたの記」
...私達は支那の文学にある柳絮と云ひ楊花と云ふ物を茲に初めて目にした事を喜ぶのであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...城外の南金校の先生と馬車を共にす柳絮の散る日熊岳城金州を半日で観て...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...柔かな白塔と柳絮とを歌はうとする私達の気分とは全く相容れぬ此宿の空気であつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...何処からか柳絮が飛ぶのであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...遠く来て熊岳河の砂の湯に打任(うちまか)せたる我が心かな見ゆる山みな青けれど子を望む山のみ寒し野の上にして東京に子らを置きたる心をも悲しくぞする望小(ぼうせう)の山満洲の柳のなかに子を望む山はあれども東京遠し野のうへの望小山(ぼうせうざん)の裸(はだか)をものどかにしたる柳と朝日あてもなく飛ぶ心をば抑(おさ)へつつ濡れたる沙に下(お)りきぬ柳絮営口にて...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...湯崗子土も草葉もほの白し広野のなかの温泉の路追ひきたり湯崗子にて友の詠む歌あはれなり柳絮の飛ぶ日湯崗子ホテルの前の木かげをも三たびとまでは踏まで別るる遼陽に宿る...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...柳絮(於長春客舎作)在枝垂白綿耶条...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...笑同柳絮度千里...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...楡銭柳絮同飛尽...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...朝(あした)に美姫(びき)の肩の柳絮(りゅうじょ)を払い...
吉川英治 「三国志」
...源内と柳絮(りゅうじょ)とは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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