...……さりながら愛によってつまずいた優しい心を神は許し給うだろう...
有島武郎 「クララの出家」
...神の為(な)し給う所の正しきを証さなくてはならぬ...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...彼れ震怒(いかり)をもてこれを覆(くつがえ)し給う」は火山の爆声を形容せし語...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...感謝をも平安をも伝えずして「わが神わが神何ぞ我を棄て給うや」と彼の大失望を語っているからである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...怒の剣を以て攻め給うであろうと...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...世の人に似ずあえかに見え給う富子嬢の鼻の下に捧ぐとするね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「莫迦なことをいい給うな...
久生十蘭 「魔都」
...天照大神が天の岩戸に隱れ給うたときのやうに...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...息子に死なれたからとて今さら甲斐なき無益な涙など流し給うなと教えたところ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そんな不正な企てをよみし給うとは信じない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――今もし、天子、勅を下し給うて、社稷(しゃしょく)の守りをお命じあれば、曹操は風を望んで参りましょう」帝は、楊彪の意見を、許容なされた...
吉川英治 「三国志」
...あえなく農田に血液をかくし給うこと...
吉川英治 「三国志」
...敵軍の重囲におち給うて...
吉川英治 「三国志」
...この張飛を軽んじ給うか...
吉川英治 「三国志」
...魏王の戒(いまし)めも忘れ給うな...
吉川英治 「三国志」
...めったに動き給うな」とかたく戒めた...
吉川英治 「三国志」
...なぜかそのように曇らせ給うておらるるか...
吉川英治 「新書太閤記」
...……そうそうわかった」「さ、答えてごらんなさい」「お釈迦(しゃか)さまは男だった……」「勝手なことばかしいって!」「だが、女人よ」「オオ、うるさい」「女人よ、ひがみ給うな、釈尊もお若いころは、菩提(ぼだい)樹下で、欲染(よくぜん)、能悦(のうえつ)、可愛(かあい)、などという魔女たちに憑(つ)きなやまされて、ひどく女性を悪観したものだが、晩年になると、女のお弟子も持たれている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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