...――或は彼の英雄的手腕も巧みに彼等を籠絡(ろうらく)した筈である...
芥川龍之介 「続芭蕉雑記」
...サルジニア軍と連絡して要線の占領を確実ならしむる事とした...
石原莞爾 「戦争史大観」
...それから直ぐ署の方へ連絡しましたんや...
海野十三 「蠅男」
...常春藤(きづた)の絡み付いた穹窿(アーチ)形の門...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...雨にビシヨ/\濡れた飼猫の三毛が連(しきり)に人可懷(ひとなつかし)さうに絡(からま)つて來る...
徳田秋聲 「絶望」
...一世の人心を籠絡(ろうらく)する大権数(けんすう)を有せずといえども...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...未練らしく此處で絡(から)み附いたとしたら――手に刄物なんか持つて居るのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...半蔵の一刀を絡み取って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鐙(あぶみ)が足に絡(から)まつたか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あれツ」二人の藝子は内儀のお染に絡(から)みついて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...竜吉さんが死んでいるというから――」どこか連絡の悪い修辞法が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...心中なんていうのはそれらの絡(から)みあった結果で...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...痩せた躯に喰い込むように絡んでいて...
原民喜 「忘れがたみ」
...われわれとザポロージェ人との連絡を断つために...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...ナポレオンの腕は彼女の首に絡(から)まりついた...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...自分の頸(くび)すじへ引っ絡(から)んだので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「生の流転をはかなむ心持ちに纏絡(てんらく)する煩わしい感情から脱したい...
和辻哲郎 「享楽人」
...その後毛利氏と松永弾正との間の連絡を計ろうとして東上したが...
和辻哲郎 「鎖国」
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