...unverrichteter Dinge(爲すところなく);letzten Endes(結局のところは)...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...私たちは愛と汗とを注いできたことか――しかし結局のところ二人とも余りの失望にヒステリーを起こしそうになりながら...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...結局のところ観照に終始する...
豊島与志雄 「文学に於ける構想力」
...結局のところは分っていない...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...それは結局のところ生活と研究とが完全に一致しているということである...
中谷宇吉郎 「リチャードソン」
...「結局のところ一枚の白紙の上の署名しか残らなくなってしまいましたね...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...でも結局のところ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...これは結局のところ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...無理といえば、モオリーの身体でアラスカなどへやってきたことがそもそも無理なので、結局のところ、モオリーがやっていることはなにひとつ無理でないものはないのだから、それやこれやでひどい貧血症をおこし、貴婦人(デイム)のようにむやみに卒倒するのには弱った...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...もしあれば加害者も車といっしょに谷へ飛びこんでいなければならないわけなんで……結局のところ...
久生十蘭 「雪間」
...今般の一条につきては、太田氏をはじめ社中集会してその内話に、「かの文部省にて定めたる私塾教師の規則もいわゆる御大法なれば、ただ文学・科学の文字を消して語学の二字に改むれば、願いも済み、生徒のためには大幸ならん」と再三商議したれども、結局のところ、このたびの教師を得ずして社中生徒の学業あるいは退歩することあるも、官を欺くは士君子の恥ずべきところなれば、謹んで法を守り国民たるの分を誤らざるの方、上策なるべしとて、ついにこの始末に及びしことなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...森さんが私にお求めになったのは、結局のところ、年上の女性としてのお話し相手でした...
堀辰雄 「菜穂子」
...結局のところ相手が自分に協力してくれるその心にだけ立って自分の協力も発揮させられてゆくという受身な関係では...
宮本百合子 「明日をつくる力」
...してくれるからして貰っておく、それだけなのね、結局のところ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その内気さ、臆病さが、結局のところ、三十才を過ぎた今日まで、彼女に一人暮しをさせていたのかもしれない...
山川方夫 「箱の中のあなた」
...「結局のところ、そうするよりしかたがなかったんだろう、われわれが祝ってやった日からつい二三日して、上げ潮どきに裏の三十間堀へ、身を投げたんだそうだ」こう云って、重兵衛は大きな欠伸(あくび)をした...
山本周五郎 「山彦乙女」
...結局のところ、翼の存在は気生であることを示唆して止まないのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...かの忌むべき凶兆には結局のところ物質的な基盤があったのだ――上空に何らかの水平なアイスダスト層があり...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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