...結句船の中の人たちから度外視されるのを気安い事とまでは思わないでも...
有島武郎 「或る女」
...葉子としては結句それがめんどうがなくっていいとも思った...
有島武郎 「或る女」
...結句それが、靜子にとつては都合がよかつた...
石川啄木 「鳥影」
...結句智惠子の言葉に從つて鶴飼橋に來た...
石川啄木 「鳥影」
...又大まかなる所あるが結句人の愛する種とはなるなり...
相馬御風 「実物と模型」
...結句その無人島に送りつけられたことを幸福なりと感じて...
中里介山 「大菩薩峠」
...行き處なき身なれば結句よき死場處と人目を恥ぢぬやうに成りけり...
樋口一葉 「たけくらべ」
...しかしこの結句を加へることは容易に出来ることではない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...この方が罪滅しになって結句いいかも知れん...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...かたがたもって「ほほづきの色」という結句を弱からしむ...
正岡子規 「曙覧の歌」
...ふくろふの糊すりおけと呼ぶ声に衣(きぬ)ときはなち妹は夜ふかすこぼれ糸(さで)につくりて魚とると二郎太郎三郎川に日くらすこの歌はいずれも趣向の複雑したる歌なれば結句に千鈞(せんきん)の力なかるべからず...
正岡子規 「曙覧の歌」
...しかるに二首ともに結句の力...
正岡子規 「曙覧の歌」
...結句は力弱くして全首を結ぶに足らざるもの最も多きに居る...
正岡子規 「曙覧の歌」
...もし「おろしけり」の代りに「荷を卸す」といふやうな結句を用ゐたならば...
正岡子規 「病牀六尺」
...法師らが髯(ひげ)の剃り杭に馬つなぎいたくな引きそ「法師なからかむ」 (万葉十六)といふ歌の結句に力あるを見よ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...歌にてもいかに病鶴が主なればとて必ず結句の最後に病鶴と置くべしとにはあらず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...結句(けっく)この方が嬢の顔を見られて都合好しと大原は強(あなが)ちに悔(くや)まず...
村井弦斎 「食道楽」
...送られて来た方が結句ましなのさ...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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