...葉子はしかし結句(けっく)それをいい事にして...
有島武郎 「或る女」
...……數へ來れば幾等もあるが、結句、田島校長=0という結論に歸着した...
石川啄木 「雲は天才である」
...結句氣樂な女(をなご)せえ喃...
石川啄木 「赤痢」
...法然天窓は苦笑いをして……後からせせるやら、前からは毛の生えた、大(おおき)な足を突出すやら……など、浄瑠璃にもあって、のう、昔、この登り下りの乗合船では女子衆(おなごしゅ)が怪しからず迷惑をしたものじゃが、電車の中でも遣りますか、のう、結句、掏摸よりは困りものじゃて...
泉鏡花 「婦系図」
...結句院長の廻診より...
泉鏡花 「婦系図」
...この歌の結句にこの一句を置いて見ると...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...一生の述作皆人間終極の幸福を予言する点に於(おい)て一致し「アソランドオ」絶筆の結句に至るまで...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...結句(けっく)よかったのかも知れない...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...全編の結句になるべき一行をさえ思いついた...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...それならば結句仕合せであると思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...結句(けつく)おだてに乘(の)る質(たち)なれば...
一葉女史 「大つごもり」
...結句おだてに乗る質(たち)なれば...
樋口一葉 「大つごもり」
...しかしこの結句を加へることは容易に出来ることではない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...結句に始めて雪をいへる歌にして第二句に「ふかさ」といへるは順序顛倒(てんとう)ししかもその距離遠きは余り上手なるよみ方にあらず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...次に第二句の始(はじめ)に「底」といふ字ありて結句に「加茂の河水」と順序を顛倒したるは前の雪の歌と全く同一の覆轍(ふくてつ)に落ちたり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...「結句お上に食はして貰つたゞけ得をした...
正宗白鳥 「避病院」
...その儀はふッつり断念仕り候結句...
吉川英治 「剣難女難」
...結句わたしも、ドロシーダと同じような縞服の女になって行ったのです...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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