...巣箱に残つてゐる蜂を結びつける...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...風呂敷に包んで吉川も知っているはずですから水兵結びにしました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...しかもその庭下駄の跡は歯と歯の間に鼻緒の結びの跡がいずれも内側に残っていて...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...自然が離した二つの国を結びつけることもあるだろう...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...如何(いか)に二人の妹達と密接に結び着いているかを...
谷崎潤一郎 「細雪」
...またすべての新資本の収入率の均等を表わす所の他の方程式に結び付ける...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...そういう夢幻のような映像の中に現われた自分の幼時の姿を現実のこの自分と直接に結びつけて考えることは存外むつかしい...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...次に之をば原因としての事物の同じく普遍的な要素に結び付けるのでなければならない...
戸坂潤 「科学方法論」
...直接に結びつける...
戸坂潤 「思想としての文学」
...庭の古井戸と結びつけて考えたりしたけれど...
豊島与志雄 「古井戸」
...その結び目を解くか切り捨てるかして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...余は數日來出會うた少女が孰れも皆狹い帶を締めて居たので此時ふつと此の娘等の帶の結び目がどんなであらうかと思つたから荷物を横に搖りながらいた/\しげに登つて行く後姿を一遍見あげた...
長塚節 「旅の日記」
...種がなくって」そういう二人が漫然として結びついた時に...
夏目漱石 「明暗」
...彼の想像はすぐ前後の足音を結びつけた...
夏目漱石 「明暗」
...結び目が一寸見ると男結びに似た機(はた)結びだつたことなどが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかも額(ひたい)に緋(ひ)ぢりめんの紐(ひも)の結び目が瘤(こぶ)のように乗っかっている...
長谷川時雨 「朝散太夫の末裔」
...厭といふ程きつく結びあげた...
牧野信一 「小川の流れ」
...その縁結びは、いつも鼠啼きをして、ちょいと口で濡(ぬら)してする習慣になっているらしく、私はその桜紙に口紅の烈しい匂いをよく嗅ぎ分けることができた...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
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