...しかし玄白も漸次(ぜんじ)年を経るに従って更(さら)に完全なものをつくり上げようと考え...
石原純 「杉田玄白」
...日を経るにつれて私の野心は限りない驚嘆と敬慕の念に変って行った...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...日を経るに随って...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...誰でも年を追って自然の変遷を経るもののように見える...
寺田寅彦 「宇都野さんの歌」
...しかるに万葉から古今(こきん)を経るに従って...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...悩みを経るごとに少しづつ活路か開けて来るかのやうな感じであつた...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...大正二年の出版で、年を経る十一、版を重ぬる百〇七、十万余部を出して、いまだに凜々と生きて居ます...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...大都の康荘(こうそう)は年々面目を新にするに反して窮巷屋後(きゅうこうおくご)の湫路(しゅうろ)は幾星霜を経るも依然として旧観を革(あらた)めず...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...煽動屋というブローカーの手を経る必要があるように思う...
中里介山 「大菩薩峠」
...時代を経るに従って...
中里介山 「大菩薩峠」
...日を経るに従って次第に短くなって行く...
中島敦 「山月記」
...ところが年一年と日を経るに従って...
夏目漱石 「文壇の趨勢」
...日を経るままに益々濃(こま)やかになるばかりでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...日を経るに従ひ胸悪く頻(しき)りに嘔吐(おうど)を催しければ...
福田英子 「母となる」
...年月を経るにつれ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...とるに足りない印象が時経れば経る程鮮かに残つてゐた...
牧野信一 「熱海線私語」
...それさえ年を経るとともに...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...かかる記録は多くの人の手を経るので...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
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