...年を経るに従いていよいよ貴からんことこの酒のごとくならん...
泉鏡花 「婦系図」
...年を経るも枯れなかったのであります...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...年月が経るに従って...
海野十三 「すり替え怪画」
...日を経るにつれて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...これからは司法省の検閲を経る必要はない...
大杉栄 「獄中消息」
...胡人(こじん)の(かわぐつ)のごとくなる者蹙縮然(しゅくしゅくぜん)たり(五)牛(ほうぎゅう)の臆(むね)なる者廉※然(れんせんぜん)たり(六)浮雲の山をいずる者輸菌然たり(七)軽(けいえん)の水を払う者涵澹然(かんせんぜん)たり(八)また新治の地なる者暴雨流潦(りゅうりょう)の経る所に遇(あ)うがごとし(九)第四章はもっぱら茶器の二十四種を列挙してこれについての記述であって...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...それは歳月を経るに従ってかえってその「新」という点は退歩してその代りに従来の日本趣味ともいうべきものが逆襲してきて...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...悩みを経るごとに少しづつ活路か開けて来るかのやうな感じであつた...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...大正二年の出版で、年を経る十一、版を重ぬる百〇七、十万余部を出して、いまだに凜々と生きて居ます...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...莫大(ばくだい)な金額が彼の手を経るようになった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その後(ご)の事はお前の心に任せるから思ふままの世を経るが宜い...
樋口一葉 「うつせみ」
...日を経るに従ひ胸悪く頻(しき)りに嘔吐(おうど)を催しければ...
福田英子 「母となる」
...歳月を経るに従って...
穂積陳重 「法窓夜話」
...時を経るにつれて時代が悪化してゆくことを述べたもので...
三木清 「親鸞」
...日を経るにつれ剥ぎ落ちて...
横光利一 「旅愁」
...自斎の鉄扇は時を経るほど...
吉川英治 「剣難女難」
...かようなことで年経る時は...
吉川英治 「新書太閤記」
...この種の変更を経ることなく...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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