...かかる道程を経て進歩するのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...わたしよりも年を経ている松はまだここに立っている...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...三日を経て、夜の九時頃、美濃十郎は、てるの家の店先にふらと立っていた...
太宰治 「古典風」
...朱雀(すざく)を経て村上(むらかみ)となり...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...やはりこの島に移住して来てから長い歳月を経ていたことが示されている...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...ブレスラウ諸大学を経て...
戸坂潤 「辞典」
...岩より岩へと長い間の転落を経て...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...戦後相当の期間を経て効いて来るということは...
中谷宇吉郎 「硝子を破る者」
...京都所司代を経て老中首座となる...
中谷宇吉郎 「雪」
...内蔵頭を経て大蔵卿に任ぜられ...
久生十蘭 「無月物語」
...鼻が勤めていると言った役所の手を経て満足な結果を期待しようなどとは...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...その後数年経て、ウンテンベルグの旅館に、更に驚くべき憂鬱な相貌で立現れたので、主人がその故を問ふと彼は、たゞ一言、眠いのだ――と答へたのみ...
牧野信一 「痴酔記」
...両三日を経て紛失しおえぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...永代橋を東へ渡り富吉町を経て又福島橋を渡り...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...制度局の判事を経て...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...年代を経て古くつやを帯びた調度類が...
山本周五郎 「日本婦道記」
...『日が経てば経つほど...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...孔子の語は代々の学者の間で試練を経て来た...
和辻哲郎 「孔子」
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