...「町方同心」は江戸時代において、役所の下部組織である町方組頭(町奉行所の取り締まり担当)の指揮を執る地方役人のことを指す...
...事実、村長はやめても、村農会長、消防組頭、いや、村会へまで出しゃばって、隠然たる存在ではあったのである...
犬田卯 「瘤」
...こちらの勤番のお組頭の神尾主膳の邸の中におりまする」「あの神尾様の……そうでございましたか...
中里介山 「大菩薩峠」
...南の方の真中に両支配の桟敷(さじき)があり、その左は組頭、御武具奉行、御破損奉行、御仮目附(おかりめつけ)、それから同心、小人(こびと)などの士分の者の桟敷であり、右の方は、それらの人たちの奥方や女房のために設けられた桟敷でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...組頭の一人が遠眼鏡をかざした時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...組頭の顔の色が変りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...隊長は新御番頭取の扱いとして月五十両――副長は大御番組頭として月四十両...
中里介山 「大菩薩峠」
...組頭伊奈長次郎の娘お綾は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...組頭に型通りの挨拶をして...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...御金御用達兼神田兩替組頭...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お高組頭巾(こそづきん)を冠つた女が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...神奈川の組頭が捕まえられたと云うは何事だと云(いい)て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...お組頭にも大変寵愛(ちょうあい)された身だったそうだよ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...五百七十石)河森行之助(小姓組頭...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...鉄炮足軽の組頭から支配にぬかれていた...
山本周五郎 「百足ちがい」
...三人の組頭をひきあわせた...
山本周五郎 「風流太平記」
...御庭案内といたして黒鍬組頭(くろくわくみがしら)小早川剛兵衛(ごうべえ)...
吉川英治 「江戸三国志」
...その組頭でもあったのか...
吉川英治 「私本太平記」
...けれど町なかの往来で、一小姓に、あのような目に遭(あ)わされたとなると、組頭として、黙視いたしかねましたので、最前のようなお訴えをいたしましたが、いま、於虎の面(つら)だましいを見て、にわかに考え方がちがって来ました」「どう違ってまいったのか」「ねがわくば、於虎をてまえの家の養子に乞いうけたいものでござる...
吉川英治 「新書太閤記」
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