...不機嫌らしい大あぐらを組むと...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...(再(ふたた)び迸るごとき嘲笑)盗人は静かに両腕を組むと...
芥川龍之介 「藪の中」
...女々(めめ)しさを退けるようにむずかゆい手を腕の所で堅く組む...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...「さてこれからまた取っ組むかな...
有島武郎 「星座」
...これを四丈八尺の大さに切り組むことが出来るかと訊(き)くと...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...次にはそこに櫓(やぐら)を組む造標作業がある...
寺田寅彦 「地図をながめて」
...その獅子と取組むそうだよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...諦めきれないんだろう」「――」「だが五郎八を殺したのはどういうわけだ」銭形平次は死骸の前に高々と腕を組むのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...つとめて一斉に仕組むようになったのであった...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...毎日筏を組む練習で段々怖くなりかけてゐた孝次郎は病氣になることを考へついて...
林芙美子 「雨」
...わたしなりに眞劔に取組むよう努力しているからである...
秘田余四郎 「字幕閑話」
...思はず唇を噛んで腕を組むことがあつた...
牧野信一 「昔の歌留多」
...いわゆる胡坐(あぐら)を組むのである...
吉川英治 「上杉謙信」
...不なれにあぐらを組む居心地までが...
吉川英治 「江戸三国志」
...山上山下、木も草も燃ゆるなかに、組む者、突きあう者、血みどろな白兵戦は、陽の高くなるまで続けられた...
吉川英治 「三国志」
...組む、刺し交(ちが)える、或いは、首をあげる、その首を奪うなど、到底、ほかの戦場では見られぬほどな猛闘が演じられだした...
吉川英治 「新書太閤記」
...絶壁へ懸出(かけだ)して組むのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...彼は、列車に乗組む時、何時も『人でなしの希望』に、胸を膨らませていたのだ...
蘭郁二郎 「鉄路」
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