...運命と取り組むような真剣な顔つきで大事の結着を待つ木村の顔...
有島武郎 「或る女」
...而してぶツつり下を向いて腕を組むと遂に彼れの心の底の蓋が口を開(あ)いた...
有島武郎 「半日」
...雨中に櫓を組む人夫の姿が...
海野十三 「雷」
...お手(てて)をかう組むの...
鈴木三重吉 「乞食の子」
...仕事師の方は骨を組むのでありますが...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...瞑目のまま静かに趺坐して両掌を膝に組むこの質素極まる風姿は...
高村光太郎 「本邦肖像彫刻技法の推移」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...信号手は腕を組むような格好をして...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...目的は兎も角も手段を正しく見せ掛けるやうに仕組むのが巧みである...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...すなわち胸に両腕を組む態度をしか取ったことはなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...足をあんなに組むには及ばねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...諦めきれないんだろう」「――」「だが五郎八を殺したのはどういうわけだ」銭形平次は死骸の前に高々と腕を組むのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わたしなりに眞劔に取組むよう努力しているからである...
秘田余四郎 「字幕閑話」
...素人が角力に取組むことが出来ないと同じやうに...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...三郎は少し困ったように両手をうしろへ組むと向こう側の土手のほうへ職員室の前を通って歩きだしました...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...涙組むまで美くしい心のあふれ出た「獄中記」の中で...
宮本百合子 「大いなるもの」
...コンクリートの王座の上に腕を組む鉄柵のこの空間...
三好達治 「測量船」
...マングースもいよいよ鰐(わに)と取っ組むときには...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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