...心あがりのわが絃(いと)に...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...絃に合ふ筈がおまへんやないか...
薄田泣菫 「茶話」
...それが太夫(たゆう)の沈んだ声と三絃(さんげん)の音色(ねいろ)とに不思議な調和を保っていた...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...其時(そのとき)音樂(おんがく)の銀(ぎん)の調(しらべ)は……何故(なぜ)「銀(ぎん)の調(しらべ)」ぢゃ?何故(なぜ)「音樂(おんがく)の銀(ぎん)の調(しらべ)」ぢゃ?……猫腸絃子(サイモン・キャトリング)どん...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...絃の音が、断えては続き続いては消える時に、二人は立止まる...
寺田寅彦 「秋の歌」
...小唄勝太郎の小唄に洋楽の管絃伴奏のついた放送を聞いた...
寺田寅彦 「雑記帳より(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...二絃琴がどんなものか...
長谷川時雨 「神田附木店」
...静かにバンドゥーラの絃を掻きならしながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...悠長な絃歌をきいて...
牧野信一 「熱い風」
...絃歌に包まれ妓女の嬌声を耳にして...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...十三絃を源氏の前に置くと源氏はそれも少し弾いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...絃も唄もないしずかな座敷で...
山本周五郎 「新潮記」
...切れた絃(いと)をばつぐこころ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...ねがわくは、ご本国の概要を聞かせ給え」「されば、蜀はわが大陸の西部に位し、路に錦江(きんこう)の嶮をひかえ、地勢は剣閣(けんかく)の万峰(ばんぽう)に囲まれ、周囲二百八程、縦横三万余里、鶏鳴(けいめい)狗吠(くはい)白日も聞え、市井点綴(しせいてんてつ)、土はよく肥え、地は茂り、水旱(すいかん)の心配は少なく、国富み、民栄え、家に管絃あり、社交に和楽あり、人情は密に、文をこのみ、武を尚(とうと)び、百年乱を知らずという国がらです」「おはなしを承っただけでも、一度遊びに行ってみたくなりますね...
吉川英治 「三国志」
...かの琵琶行(びわこう)の詩句をかりていうなら――大絃(タイゲン)ハ々(サウサウ)トシテ 急雨ノ如ク小絃(ゲン)ハ切々(セツセツ)トシテ 私語ノ如シ々切々 錯雑シテ大珠(タイジユ)...
吉川英治 「私本太平記」
...絃(いと)にのりませぬ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...竹之丞さんの絃がわるいのでござんす...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...その音を聞けばわかるように身も魂も四絃(しげん)の中に打ちこんでいて...
吉川英治 「親鸞」
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