...その終極の目的である...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...必ず終極の根本原理に遡ってはじめて徹底したる法理の概念が得らるる次第であるから...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...社会の歴史的発展によって終極的に――直接にではない――限定されている...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...ブルジョア・ジャーナリズムの下ではそういう道が終極において閉じられているので...
戸坂潤 「思想としての文学」
...終極に於て社会に於ける人間の意識の形態を決定するのである...
戸坂潤 「辞典」
...かくて浮世絵に関する著述は千八百九十六年の始(はじめ)に及び遂(つい)にその研究の最も斬新にしてまた恐らくはその終極たるべき完全無欠の良著を得たり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...無終極性こそ客觀的時間の最も著しき特徴といふべきである...
波多野精一 「時と永遠」
...この觀點よりみて、時の無終極性、終りなき果てしなき時、は何を意味するであらうか...
波多野精一 「時と永遠」
...かくの如くにして果てしなき連續即ち無終極性として發現を遂げる...
波多野精一 「時と永遠」
...第五章 不死性と無終極性二一時間性そのものの範圍において...
波多野精一 「時と永遠」
...生を無終極的に繼續せしめる事情や理由の存在すること...
波多野精一 「時と永遠」
...吾々の任務はここではそれらの根柢にあつてそれらをして不死性乃至無終極的存在の觀念への方向を取らしめる基本的思想を...
波多野精一 「時と永遠」
...しかも活動の完成主體の終極目的の達成がそれの無終極的存在の制約の下に行はれ得るを主張するものである...
波多野精一 「時と永遠」
...これは後世(Boethius: De Trinitate. 4 參看)行はれるに至つた aeternitas(永遠性)と sempiternitas(無終極性)との區別の發端ではあるが...
波多野精一 「時と永遠」
...目的論的有神論においての如く世界の終極目的とそれの手段との關係と解されようが...
波多野精一 「時と永遠」
...人はそれに対して変らぬ満足や終極を要求することはできない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この鼻の表現を研究し練磨し修養をするということが人生終極の目的と一致するものである...
夢野久作 「鼻の表現」
...――スフィンクスが終極の目標を示さないために――そうしてすべてにこの自覚の誇りを宣伝すべく...
夢野久作 「鼻の表現」
便利!手書き漢字入力検索