...社会の欲求もまたその終極はその生活内部の全体的飽満にあらねばならぬ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...終極は現在の社会制度...
有島武郎 「農民文化といふこと」
...人間終極の理想ともいうべきである...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...また終極の勝利だ...
太宰治 「竹青」
...彼が初めから抱いていた終極の目的だったであろう...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...瞬間! 今の瞬間! それがあの女の生の終極! もはやその荒波の中にもまれて虐(さひな)まれてそして呼吸も絶え果てゝ了つてゐる...
田山録弥 「波の音」
...時間性從つて時の無終極性はそのことによつて制限と克服とを見るであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...無終極性が時間性の克服ではなく...
波多野精一 「時と永遠」
...のために必要なる制約として生の無終極性を推論する...
波多野精一 「時と永遠」
...かれが文化的主體――「理性」――の終極目的と考へた「最高善」は...
波多野精一 「時と永遠」
...無終極性の意味における不死や永遠的生は生の完成どころか却つて未完成の連續不完成の徹底化なのである...
波多野精一 「時と永遠」
...神は必ず自己主張を貫徹し自己の活動に終極と完成とを齎すといふ...
波多野精一 「時と永遠」
...しかもこれは事の終極ではない...
波多野精一 「時と永遠」
...直接に中心と中心とを結合しつついつもすでに終極完成に達して居り留まつてゐる動作に存する故...
波多野精一 「時と永遠」
...惡しき永遠性としての無終極的時間が發生することは...
波多野精一 「時と永遠」
...その終極点のギリギリのところで引っくり返したら伊奈子はどんな顔をするだろう...
夢野久作 「鉄鎚」
...その心理遺伝の終極点まで発揮しつくして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...――スフィンクスが終極の目標を示さないために――そうしてすべてにこの自覚の誇りを宣伝すべく...
夢野久作 「鼻の表現」
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