...登志子の目には始終極端にそぐわぬものになって極めて不自然に滑稽に見えた...
伊藤野枝 「わがまま」
...一生の述作皆人間終極の幸福を豫言する點に於て一致し「アソランドオ」絶筆の結句に至るまで...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...あらゆるものが終極ではなかつた...
田山録弥 「黒猫」
...これは人間の歴史的発展の終極の理念であり...
西田幾多郎 「世界新秩序の原理」
...しかもこの性格が客體面に現はれたものが無終極性である...
波多野精一 「時と永遠」
...かくて次へ次へとその要求は引繼がれ終極する所がないのである...
波多野精一 「時と永遠」
...かくの如くにして果てしなき連續即ち無終極性として發現を遂げる...
波多野精一 「時と永遠」
...彼等は死を生の終極とは考へず...
波多野精一 「時と永遠」
...吾々は無終極性を客觀的實在世界の時間的性格となすものである...
波多野精一 「時と永遠」
...無終極性の意味における不死や永遠的生は生の完成どころか却つて未完成の連續不完成の徹底化なのである...
波多野精一 「時と永遠」
...無終極の延長が必要となるのである...
波多野精一 「時と永遠」
...これは後世(Boethius: De Trinitate. 4 參看)行はれるに至つた aeternitas(永遠性)と sempiternitas(無終極性)との區別の發端ではあるが...
波多野精一 「時と永遠」
...無終極的時間は時間性の超越どころか却つてむしろ延長擴大であつた...
波多野精一 「時と永遠」
...目的論的有神論においての如く世界の終極目的とそれの手段との關係と解されようが...
波多野精一 「時と永遠」
...直接に中心と中心とを結合しつついつもすでに終極完成に達して居り留まつてゐる動作に存する故...
波多野精一 「時と永遠」
...生命の終極として平気で眺めていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その終極点のギリギリのところで引っくり返したら伊奈子はどんな顔をするだろう...
夢野久作 「鉄鎚」
...あの呉一郎の心理遺伝の終極の発作と密接な関係があるのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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