...然ラザレバ徒ニ纏頭ヲ他隊ノ婢ニ投ジテ而モ終宵阿嬌ノ玉顔ヲ拝スルノ機ヲ失スト云...
永井荷風 「申訳」
...さかんな鼾声(いびき)を終宵(よもすがら)聞かせたのだそうです...
夏目漱石 「行人」
...終宵(いちや)まったく顔を見せない時が多かッたくらいだッた...
広津柳浪 「今戸心中」
...終宵(しゅうしょう)体温の下りきらざりしやうなりしが今朝醒(さ)めきりしにやあらん...
正岡子規 「墨汁一滴」
...大原はその夜終宵(よもすがら)懊悩(おうのう)して寝(ね)もやらず...
村井弦斎 「食道楽」
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