...)×若し理性に終始するとすれば...
芥川龍之介 「河童」
...到底幸福に終始することは出来ない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...どんな話に終始するか予(あらかじ)めお約束は出来ない...
淡島寒月 「亡び行く江戸趣味」
...非科学的な内部闘争や感情的な対立に終始することの不可なる所以が明らかに示されたのは...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...この小説は探偵メーグレと犯人との心理闘争に終始するのである...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...誠の心をもって終始する心掛が必要だと思います...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...親切をもって終始する心掛が最も必要であります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...全く散歩の気分を以て終始することが出来るのを...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...以後の半生ももつぱらそれに終始することができた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...「私の試みは感覚の定位ということに終始するのであって」「吾々が如何にして空間表象に来るかを示そうと企てたのでは決してない」と(S. 321-2, Mitteilung Lotze's)...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...そして問題はそこに終始するのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...だが自由主義思想は決してデモクラシーという観念内容に終始するものではない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...長塚君の氣に入らない一囘を以て終始するならば...
長塚節 「土」
...或ひは一度の暗示に終始するが...
中原中也 「詩と其の伝統」
...それは時間的な心象として終始するところの個人的意識内容に屬することができず...
三木清 「認識論」
...イデオロギーの範囲内に終始するときそれの唯物主義的特質を発揮し得ないからである...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...貴族の娘は貴族らしく品位を落とさないで他の軽侮を受けない身の持ち方で終始するのが世間へ対しても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そうしてその詠嘆に終始するが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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