...そして書き終りかけの長篇評論の原稿と共に...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...はじめから終りまで辛抱競争(しんぼうきょうそう)みたいなものだ...
海野十三 「三十年後の世界」
...わずか三十秒で終り...
海野十三 「地球要塞」
...この日は丹那だけの巡検で終り...
江見水蔭 「丹那山の怪」
...ここにもコスモスは年の終りの花王として花壇に時めく...
大杉栄 「獄中消息」
...こんな馬鹿げた事はこれが始めでまた終りでなければならない...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...一座した俳優たちが又長く別れやうとする終りの夜には...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...西洋紀元の一世紀の終り頃であります...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...この度(たび)の船は日本の使節が行(ゆ)くと云う為(た)めに、英吉利(イギリス)から迎船(むかいぶね)のようにして来たオーヂンと云う軍艦で、その軍艦に乗(のっ)て香港(ホンコン)、新嘉堡(シンガポール)と云うような印度(インド)洋の港々(みなとみなと)に立寄り、紅海に這入(はいっ)て、蘇士(スエズ)から上陸して蒸気車に乗て、埃及(エジプト)のカイロ府に着(つい)て二晩(ふたばん)ばかり泊り、それから地中海に出て、其処(そこ)から又船に乗て仏蘭西(フランス)の馬塞耳(マルセイユ)、ソコデ蒸汽車に乗て里昂(リオン)に一泊、巴里(パリ)に着て滞在凡(およ)そ二十日、使節の事を終り、巴里を去て英吉利(イギリス)に渡り、英吉利から和蘭(オランダ)、和蘭から普魯西(プロス)の都の伯林(ベルリン)に行き、伯林から露西亜(ロシア)のペートルスボルグ、夫(そ)れから再び巴里に帰(かえっ)て来て、仏蘭西から船に乗(のっ)て、葡萄牙(ポルトガル)に行き、ソレカラ地中海に這入(はいっ)て、元の通りの順路を経(へ)て帰て来たその間の年月は凡(およ)そ一箇年、即(すなわ)ち文久二年一杯、推詰(おしつまっ)てから日本に帰て来ました...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...昼の終り来訪の正岡容と馬楽と喋り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...昼の終りに、アラスカへ食事に行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そして終り迄満員であったので...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...昼の終りが五時半すぎになるので...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...第二章の終りの所だ...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...その終りの部分が私につたえる感情を...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私は終りの日にもう一度行きたくはあつたが...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...お言葉の終りのほうはいつまでも頭に残った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...この病若武者は、翌日、追手門の扉に、小島若狭守男新五郎十八歳柳ヶ瀬表に不参たりといえども今日忠義を全うする也と大書して、猛火と乱軍の中に奮戦し、生来の病骨も、その終りを、義に孝に、薫々(くんくん)たるものとして果てた...
吉川英治 「新書太閤記」
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