...終に伊太利の天(そら)の光彩あるに似ざりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...終に破滅すべしと氣づかひて...
大町桂月 「飛鳥山遠足」
...終に大利根川と合す...
大町桂月 「鹿島詣」
...終に、進むことに決し、途に提燈と蝋燭とを買ふ...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...傳へて云はく、むかし年久しく猫を飼ひし人の、猫をすてて、船に乘りて出でてゆくに、猫見送りて、悲みに堪へず、終に化して、この石となれりと...
大町桂月 「房州紀行」
...アメリカのマンモス洞に住む盲魚や盲エビはかくして終に眼を失うに至った...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...始終にこにこ微笑んで...
太宰治 「愛と美について」
...忽ちトロ/\となって終に終日晝寝をする...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...終に帰郷する事に決した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...終に勤務も苦しくなり...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...原子爆彈の發案構造等を協議して終にこれを實現するに至つた...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...終に最後の七億になつて消滅(せうめつ)してしまつたといふことを...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...僕達も結局終には間抜けになるのかね...
原民喜 「白い呼吸」
...その儘彼女の言葉をいくらか煽動気味に運ばせて行くと屹度終には彼女は...
牧野信一 「蔭ひなた」
...終には善惡の標準がないと云ふやうな騷ぎになります...
森鴎外 「假名遣意見」
...彼にあっては終に自身の高き悟性故に自縛の綱となった...
横光利一 「新感覚論」
...臨終に計つた※が三十九度あつたと云ふので肺ペストでは無かつたかと俄(にはか)に気に仕出す連中(れんぢゆう)がある外...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...雪は降つたり消えたりして終には...
吉江喬松 「山岳美觀」
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