...終に多數の人命を傷ふに至らしめ...
石川三四郎 「浪」
...終にここの河原に写生箱を開くことにした...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...終に花部山に決す...
大町桂月 「十和田湖」
...夏の終にクライマックスになり...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...之に依て、諸天に病悩を祈れども、終に其験なし...
高木敏雄 「比較神話学」
...終に目の前に横はつた...
高濱虚子 「古江」
...眼は終に川に落ちる...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...終に殆ど國民の記憶より遠ざかりて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...荘重にして且つ豪華なるは大隈伯なり伊藤侯は威儀を修めて未だ雋俗ならず大隈伯は偉観を求めて終に閑雅の風に乏し大隈伯に逢ふものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼は終に陳套なる政権分配論に依りて閣下の内閣を強迫するの方針を執りたり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...翌日からは終に引籠った...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...武家政治は終に旧文明の根本的性質を変更することができなかったと述べた...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...臨終には逢へなかつたので...
原民喜 「魔のひととき」
...終には召使の者どもが恐怖を抱き...
穂積陳重 「法窓夜話」
...終に管理部長に訴へたれど部長殿は善い加減な挨拶をしてお茶を濁し居たり云々と...
正岡子規 「従軍紀事」
...終には面倒になる程であった...
柳田国男 「故郷七十年」
...これも終に還(かえ)って来なかった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...彼女はまた彼を待ちはじめた‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥十一彼は終に歸つて來ない...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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