...二葉亭は終に力負け根(こん)負けがして草臥(くたび)れてしまった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...暫らく無言の睨(にら)み合いをした後終に引退してしまった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...溪終にきはまれり...
大町桂月 「足柄の山水」
...始終にこにこ微笑んで...
太宰治 「愛と美について」
...捜索隊は終には尋ねあぐんで...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...彼は終に美的百姓である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...斷然内閣を擧げて大隈板垣の兩伯に與へむと而して上中二策は終に行はれずして事下策に決す是れ寧ろ侯の豫期する所にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...荘重にして且つ豪華なるは大隈伯なり伊藤侯は威儀を修めて未だ雋俗ならず大隈伯は偉観を求めて終に閑雅の風に乏し大隈伯に逢ふものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...政党終に行政権を把握するの時期なければなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其れが終に一段高い瀑布の落口に到つて最早河岸を傳ふ事が出來なくなつた...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...処々経めぐりながら終に四国へ渡つた...
正岡子規 「犬」
...「人夫なんどに水を呑ませては困るぢやありませんか」「船では水はやりません」「やりませんと言つても現にやつたのを見た者があるのですまた湯は始終わいてるわけでもないのです」「しかし水はたしかに呑まされんと命じてあるのです」争ひにはてしなければ終には炊事場に番兵を立たしむるに至りぬ...
正岡子規 「従軍紀事」
...終に臨んで、自分が甚だ遺憾に思ふのは、いろ/\の事情で、最初自分が企てた批評とは全然違ふ粗末なものが出來上つてしまつた事だ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...終には一二分何も聞えないようになってしまうのであった...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...而も彼は終に眠れり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...亡き父が臨終に云った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...臨終には間にあわなかったのである...
吉川英治 「日本名婦伝」
...終に全く暮れてしまった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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