...こういう歌を見て「なんだただそれだけの事じゃないか」などと軽く読過して終うような人には...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...全く無意義に帰して終う訳だ...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...まぶしい様な風で急いで通り過ぎて終う...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...細君は総(すべ)てをそこに置いたまま去って終う...
伊藤左千夫 「浜菊」
...死んで終うの とは 違つて 安心 だらうが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ドアを開て事務室を出て行って終うまで...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...始終うとうとしてゐる...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...自然科学によって無視されて終うだろうと思われる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...始終うとうと居睡りをしてるとしたら...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...お絹は始終うつ向いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...始終うかうかしてゐる心を嗤つても...
牧野信一 「蔭ひなた」
...貴様共をみんな盲(めくら)にして終うぞ」と云ううちに...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...「一年もよく化の皮を被り終うせたな...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...どうでもよくなって終うのだ...
室生犀星 「花桐」
...お出迎えに出て来た娘の同胞(きょうだい)や家来共の着物に附けている金銀宝石の飾りを見ただけでも当り前の者ならば眼を眩(ま)わして終う位でした...
夢野久作 「白髪小僧」
...身体(からだ)中の血が凍(こご)えて終うかも知れないのであるが...
夢野久作 「白髪小僧」
...皆殺して終うのがこの蛇の役目だ...
夢野久作 「白髪小僧」
...その持ち役の人物と扮装と科白(せりふ)と仕草とに自分の本心を明け渡して終う...
夢野久作 「鼻の表現」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??