...海の紺碧が見える...
...彼女の紺碧の瞳に魅了される...
...入学式で学生たちが紺碧の制服を着ていた...
...美しい紺碧の空に虹がかかっていた...
...大気汚染が進んでいる現代、紺碧の空を見ることが少なくなっている...
...かしこに母は坐(ざ)したまふ紺碧(こんぺき)の空の下(した)春のキラめく雪渓に枯枝(かれえ)を張りし一本(ひともと)の木(こ)高き梢あゝその上にぞわが母の坐(ざ)し給ふ見ゆ蜻蛉無邪気(むじやき)なる道づれなりし犬の姿何処(いづこ)に消えしと気付ける時われは荒野(あれの)の尻(しり)に立てり...
伊東静雄 「詩集夏花」
...たまには晴れきつた紺碧の空を鳥のやうに飛んでゐる...
薄田泣菫 「独楽園」
...紺碧の空は日ましにその深さを増し...
薄田泣菫 「木犀の香」
...気味悪いほどに澄んだ紺碧の空が見え...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...その輝かしい光明(こうみょう)と紺碧(こんぺき)の色を...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...余等が歩いて居る小山の裾に迫つて三角形の眞白な帆を掛けた船が一つ徐ろに其紺碧の水を辷つて走る...
長塚節 「佐渡が島」
...きのうまで紺碧であった海水が...
中谷宇吉郎 「海底の散歩」
...そのせいか海の色は紺碧であって...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...紺碧の空が透き通って...
野村胡堂 「礫心中」
...一雲ひとつない紺碧(こんぺき)の空...
久生十蘭 「キャラコさん」
...この丘のあたりから遥かに見降すと全く紺碧に澄み渡つてゐて...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...空も水も紺碧に晴れ渡つてゐます...
牧野信一 「心配な写真」
...緑の松、紺碧の海原、白く輝く砂、雲の影もなく晴れた空、雅致ある漁船――至るところに好画題が満ち溢れてゐた...
牧野信一 「清一の写生旅行」
...遥行手の丘々の彼方に大山脈の連峰が紺碧の秋空にくつきりときり立つてゐるR村は...
牧野信一 「ピエル・フオン訪問記」
...折々その雲のさけめから見える紺碧のより高い天の色とその葡萄色がかった雲とは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...恰度(ちょうど)紺碧の空の下にのみ漆黒な影があるように...
蘭郁二郎 「孤独」
...澄み切った紺碧の空と...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
...浪の色は深い紺碧...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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