...海の紺碧が見える...
...彼女の紺碧の瞳に魅了される...
...入学式で学生たちが紺碧の制服を着ていた...
...美しい紺碧の空に虹がかかっていた...
...大気汚染が進んでいる現代、紺碧の空を見ることが少なくなっている...
...透き通る紺碧の海を熱心に見つめた...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...あの澄みわたったうつくしい紺碧の空を仰ぐことはできなかった...
海野十三 「第五氷河期」
...この池はいったいどんな仲間をもっているというのだろう? しかもそれはその紺碧(こんぺき)の水の色のうちに...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...其が斯のやうに颱風の過ぎ去つた後の空の色は丁度朝鮮滿洲のあたりで見る如き全く水蒸氣を拂拭し去つたほんたうの紺碧の空を眺め得るやうな心持がするのである...
高濱虚子 「二百二十日」
...それは紺碧の色をした甘い匂いのする物であった...
田中貢太郎 「荷花公主」
...気味悪いほどに澄んだ紺碧の空が見え...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...紺碧に澄みきった大空と雨水に溺れた大地とが...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...紺碧の空に浮ぶ一点の雲みどりの田の面(も)をなでてゆく微風すがすがしい夏の気分へおお...
長沢佑 「白い魔の手」
...そのせいか海の色は紺碧であって...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...海が文字通りに紺碧に輝いて見えるのである...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...塵の名残りさえ無い空は紺碧に澄んで...
中谷宇吉郎 「雪後記」
...明るい紺碧(こんぺき)の海上に...
林芙美子 「浮雲」
...駘蕩(たいとう)たる紺碧の波に浮ぶ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...空も水も紺碧に晴れ渡つてゐます...
牧野信一 「心配な写真」
...紺碧に晴れ渡つた空の色をその儘にくつきりと写してゐた...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...そしてうっとりと紺碧(こんぺき)のいろを見つめている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...千尺の崖下に万古の聖泉を撫しつつ昼は紺碧の空を宿し...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...紺碧な海上いちめんに白浪が泡立つてゐて一層の偉觀を添へる...
若山牧水 「樹木とその葉」
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