...度のきつい近眼鏡をかけた紳士がひらりととび下り...
海野十三 「爆薬の花籠」
...そこの安楽イスには、ひとりの、りっぱな紳士が、ゆったりと腰かけていました...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...紳士は何処の料理屋へ往つても...
薄田泣菫 「茶話」
...あるいは豪奢をきわめる外国の来賓や本邦の紳士淑女を客としてこれに接するにより...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...紳士は、これだから、いやさ...
太宰治 「お伽草紙」
...と四十歳を越えた一流紳士の草田氏が...
太宰治 「水仙」
...若い細君は老紳士の方へ向きなおって...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「ペルゴレーズ街の殺人事件」
...学院にあるかの紳士の事務所に目を向けなければならぬ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...ブルジョア・アカデミーの紳士達(教授から副手や学生まで含めて)の高遠真摯な研究に至るまで...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...紳士がでてきて、時計をかくします...
豊島与志雄 「シロ・クロ物語」
...一人は元一個の紳士であったらしく思えるようなものだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...紳士のいうことは従順に聞くのだが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...次に紳士がいった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...紳士が車から降りるところを何気なく触目しただけだったが...
久生十蘭 「悪の花束」
...羅紗表の毛皮外套(シューパ)を著こんだ貴顕紳士がざらに眼につくので...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...彼方(かなた)の床の間の鴨居(かもい)には天津(てんしん)の肋骨(ろっこつ)が万年傘に代へてところの紳董(しんとう)どもより贈られたりといふ樺色(かばいろ)の旗二流おくり来しを掛け垂(たら)したる...
正岡子規 「病牀六尺」
...後方の下甲板(したかふばん)には何時(いつ)も二十(にじふ)を四五(しご)まで越せしと見るばかりの品(ひん)よき英国紳士十五六人...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...貴紳の女子などはべつとして...
吉川英治 「折々の記」
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